火事後に依頼するべき後始末業者は、焼損の程度によって異なります。
「ぼや」「部分焼」「全焼」の場合は、依頼するべき後始末業者は少ないです。一方で、「半焼」の場合は、依頼するべき後始末業者が多いため、どこに頼めばいいのか分からなくなります。
また、全ての後始末を業者に依頼できるわけではありません。必ず自分自身でやらなくてはいけない後始末があります。
そこで今回は、焼損別に「依頼するべき後始末業者」と「自分自身でやらなくてはいけない後始末」をご紹介いたします。
1.「部分焼」「ぼや」の場合に依頼するべき後始末業者と自分でやること
「業者に依頼しなくてはいけない後始末」と「自分自身でやらなくてはいけない後始末」をそれぞれご紹介します。
1-1.「部分焼」「ぼや」の場合に依頼するべき後始末の業者
依頼するべき後始末の業者は下記の2つしかございません。
1.リフォーム会社
2.消臭会社
1-1-1.リフォーム会社
被災箇所の原状回復をおこなわなくてはいけません。
ただ、どこのリフォーム会社でもいいというわけではありません。火事後のリフォーム経験がある会社にしてください。火事による高熱で、目に見えない箇所が破損している可能性があります。火事後のリフォーム経験がない会社に、修繕を依頼してしまった場合、破損が見つけられず、再リフォームをしなくてはいけない可能性がございます。
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1-1-2.消臭会社
強烈な焦げた匂いがする場合、自分で消臭しようとすると1ヶ月以上かかるため、消臭業者に依頼しなくてはいけません。
火事後の消臭作業経験があるかどうかは、あまり気にする必要ありません。消臭業者は数が少ないため、ほとんどの業者が火災現場の消臭作業をやった経験があります。ただ、匂いがキツくない場合は、ご自身で消臭がおこなえます。
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1-2.「部分焼」「ぼや」の場合に自分自身でおこなう後始末
自分自身でおこなう後始末は下記の2つです。
1.部屋の掃除
2.消臭作業
1-2-1.部屋の掃除
火事が起こると、灰や燃えクズで火災箇所の周りが汚れます。リフォーム会社が来るまでに掃除をしておきましょう。掃除できていないと、正確な見積もりを取れない可能性がございます。
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1-2-2.消臭作業
ぼやの場合は、ご自身で消臭ができる場合が多いです。被災範囲が少ないため、焦げた匂いもそこまで臭くありません。インターネット通販で販売している火事臭用消臭キットで消臭しましょう。
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2.「半焼」の場合に依頼するべき後始末業者と自分でやること
ぼや・部分焼の時より、やらなくてはいけない後始末の数が多いです。
2-1.「半焼」の場合に依頼するべき後始末業者
依頼するべき後始末業者は下記の3つです。
1.リフォーム会社
2.消臭会社
3.掃除会社
2-1-1.リフォーム会社
「ぼや」「部分焼」の場合と同様で、火災箇所の原状回復をしなくてはいけません。火事後のリフォーム経験があるリフォーム会社を見つけて原状回復を依頼しましょう。
2-1-2.消臭会社
消臭会社に家の消臭をなくてはいけません。ぼや・部分焼に比べ、焼け焦げている箇所が多いです。市販の消臭キットでは、焦げ臭い匂いを消せません。
2-1-3.清掃業者
家の掃除を清掃業者に依頼しなくてはいけません。
半焼した場合、灰や燃えカスの量が非常に多いので、一人二人では掃除できる量ではありません。
「原状回復が遅れてもいいから清掃業者に頼みたくない」という理由があれば別ですが、手間や原状回復工事開始までの期間を考えると、清掃業者に依頼した方がいいでしょう。
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2-2.「半焼」の場合に自分でおこなう後始末
自分でやらなくてはいけない後始末は下記の1つです。
2-2-1.貴重品・思い出の品の回収
貴重品や思い出の品の回収をしてください。全焼に近い半焼の場合、原状回復工事期間中は、仮住まいに住むケースが多いです。日中は作業員が家の中で作業をしていますが、夜になったら誰もいません。貴重品や思い出の品を盗まれてしまう可能性があります。
3.「全焼」の場合に依頼するべき後始末業者と自分でやること
全焼した場合は、依頼するべき後始末業者は少ないです。
3-1.「全焼」の場合に依頼するべき後始末業者
頼まなくてはいけない後始末の業者は下記の2つです。
1.解体業者
2.ハウスメーカー
3-1-1.解体業者
家を建て直すために全焼した家を取り壊さなくてはいけません。
ただ、どこの解体業者でもいいというわけではありません。火災現場の解体経験がある解体業者にしてください。火災現場の解体工事は、普通の家の解体工事とは異なります。未経験の業者に頼んでしまった場合、しっかりとした見積もりが取れず、後々追加料金が発生してしまうケースがあります。また、少数ですが、悪徳業者も混ざっています。
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3-1-2.ハウスメーカー
ハウスメーカーに家の建設を依頼してください。
保険金で建て替えをする場合は、ハウスメーカーも火災現場の建て替え経験がある会社にした方がいいでしょう。保険金が予想額よりも少なかった場合、予算も少なくなるかと思います。その際、担当者が予算の変動に付いていけず、納得の家が建てられないケースがあります。
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3-2.「全焼」の場合に自分でおこなう後始末
自分でやらなくてはいけない後始末は1つです。
3-2-1.貴重品・思い出の品の回収
貴重品・思い出の品を回収してください。解体工事では、家財も一緒に撤去されてしまいます。
まとめ.火事後の後始末は「業者」と「自分」のバランスが重要!
「業者へ任せる後始末」と「自分でおこなう後始末」のバランスが重要です。
火事後は色々と手間がかかるため、全ての後始末を自分一人でやっていたら、いくら時間があっても足りません。ただ、一方で全て後始末業者に任せてしまうと、無駄な支払いが増えてしまいます。「自分が後始末に当てられる時間」と「被害状況」を見極めて、バランスよく後始末をするようにしましょう。
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