火事が起きたら、面倒な手続きをたくさんしなくてはいけません。取らなくてはいけない手続きの数も多いため、「これで手続き完了」と思っていたら、まだ残っていたというケースもあります。そこで今回は、「半焼」「部分焼」「ぼや」が起きた時に取らなくてはいけない手続きを徹底解説します。
※「半焼」「部分焼」「ぼや」が起きた後の手続きは同じです。
※お住まいの地域によって手続きが少し異なる場合があります。
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1.「半焼」「部分焼」「ぼや」が起きた際の消火中の手続き
消火中の手続きは下記の通りです。
1-1.手続き1:消防隊員へ事情説明
消防隊員が到着したら事情説明を求められます。質問される内容は下記の通りです。
- 氏名
- 年齢
- 生年月日
- 中に人は残っているか
- 中に残っている人の氏名・年齢・性別・生年月日
- 火事の原因
- 出火場所
- 何階建てか
- (法人の場合)事業内容
1-2.手続き2:警察に事情説明
消防隊員への事情説明後、警察からも事情説明を求められます。質問内容は、消防からの質問内容と同じです。放火・殺人といった事件の可能性があるかどうか確認されます。
1-3.手続き3:外壁・屋根の破壊許可
放水によって、外壁・屋根が破壊されてもいいか確認されます。
2.「半焼」「部分焼」「ぼや」が起きた際の消火後の手続き
消火後の手続きは下記の通りです。
2-1.手続き4:ガス会社へ連絡
ガス会社へ連絡してください。火事によって、ガス漏れや元栓に問題がないか確認してもらいます。重大な問題があった場合は、ガス栓を強制的に閉じられます。
2-2.手続き5:電力会社へ連絡
漏電の危険性があるため、消防隊員によってブレーカーが落とされています。消火後、電力会社を手配して、「電気設備調査結果のお知らせ」を書いてもらいます。重大な問題があった場合は、電気は強制的に止められます。
※「電気設備調査結果のお知らせ」とは、電気設備に問題があるかどうか、どこが問題なのかが記された報告書です。
2-3.手続き6:水道局へ連絡
火事によって水道管が破損していないか確認してもらいましょう。重大な問題があった場合は、水道が強制的に止められます。
2-4.手続き7:郵便局へ連絡(仮住まいに引っ越す場合)
郵送物を仮住まいに転送する手続きを済ませましょう。全焼した場合は、建て替えが完了するまで仮住まいに住まなくてはいけません。
2-5.手続き8:仮住まいを手配する(家に住めない場合)
家に住めなくなる場合は、仮住まいを手配してください。家に住めなくなるため、仮住まいの手配をしなくてはいけません。場所はどこでも問題ありませんが、元の家の近くがいいでしょう。
※合計所得が500万円未満の家庭の場合、自治体によって公営住宅を貸してくれます。
2-6.手続き9:現場撮影
火災現場・火災が起きた隣部屋の写真をご自身で撮影してください。火災保険を申請する場合、保険会社と保険金の支給額で揉めることがあります。その際、写真を提出することによって、満足のいく保険金が支給されるケースが多いのです。
2-7.手続き10:消防署から「罹災状況申告書」を受け取る
罹災状況申告書とは、罹災証明書を受け取るための書類です。火災保険の申請・消防法第34条より、受け取ってから5日以内の提出が義務付けられています。罹災状況申告書を提出後、罹災状況申告書発行までに最低1週間かかります。 ※罹災証明書とは、被害状況の証明する書類です。
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2-8.手続き11:保険会社へ電話(火災保険に加入している場合)
保険会社へ火災保険を使う旨をお伝えください。その際、ご加入している保険の補償範囲も同時にご確認ください。
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2-9.手続き12:鑑定人が火災現場に来る
保険会社から鑑定人が派遣されてきます。鑑定人は、保険会社と被災者の間に入って、中立的な視点で被害状況を判断します。 ※鑑定人が帰るまでは、火災現場の掃除をしてはいけません。掃除をしてしまった場合は、保険金を低く見積もられてしまう可能性があります。
2-10.手続き13:リフォーム会社から見積もりを取る
原状回復をするためには、リフォームをしなくてはいけません。信頼できるリフォーム会社を見つけて、見積もりを取りましょう。
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2-11.手続き14:家財の修繕と買い替えの見積もりを取る
再使用可能な家財と再使用不可能な家財があります。家電量販店・家具屋・メーカー等に連絡をして、修繕と買い替えの見積もりを取ってください。
2-12.手続き15:掃除会社から見積もりを取る
家が「燃えカス」「灰」「煤」で汚れます。「ぼや」であれば自分でも掃除はできますが、部分焼以上になるとゴミの量が多すぎて自分ではできません。信頼できる掃除会社を見つけて、見積もりを取りましょう。
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2-13.手続き16:消臭会社から見積もりを取る
家中が焦げた匂いで充満しています。自分でも消臭することもできますが、火事後の匂いは強烈なため、匂いが消えるのに1ヶ月以上かかります。信頼できる消臭会社を見つけて、見積もりを取りましょう。
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2-14.手続き17:罹災証明書を発行
消防署へ行って、罹災証明書を発行してもらいましょう。 ※発行手数料として、100円かかります。
2-15.手続き18:見積書を鑑定人にFAX
全ての見積書が出揃ったら、鑑定人にFAXしましょう。FAXを持っていない場合は、郵送でも受け付けています。その際、罹災証明書も同封してください。
2-16.手続き19:保険会社から電話
鑑定人に見積書をFAXして7〜10日後に、保険会社から支給される保険金額が言い渡されます。
※支給される保険金額に不服がある場合、再調査を申し立てれば、12の手続きからやり直せます。
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2-17.手続き20:保険会社へ保険金請求書を郵送
保険会社から保険金請求書を送られてきます。必要事項をご記入の上、保険会社へご返送ください。その際、罹災証明書も一緒にご郵送ください。
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2-18.手続き21:保険金振込
所定の銀行口座に保険金が振り込まれます。火事が起きてから、保険金が振り込まれるまで、火災発生から1〜1ヶ月半かかります。リフォームの見積もりがスムーズに進めば、1ヶ月弱で保険金が支給されます。
2-19.手続き22:住民税・固定資産税・自動車税の減免申請
火事が起きた場合、地方自治体によっては、住民税・固定資産税・自動車税も減免できます。お住まいの地域の市役所課税課に足を運んで減免申請をおこなってください。申請書類を提出する際、罹災証明書も一緒にご提出ください。
2-20.手続き23:所得税の減免申請
火事が起きた場合、所得税を減免できます。確定申告期間の2月16日〜3月15日に確定申告をして、減免申請をしてください。
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まとめ.「半焼」「部分焼」「ぼや」が起きた後の手続きは丁寧に!
取るべき手続きが一つでも欠けてしまうと、「保険金を請求し忘れた」「正常な保険金が支給されなかった」という事態が起きてしまいます。一つ一つ丁寧に手続きをおこなって保険金の請求をしましょう。
「ガス会社」「電力会社」「水道局」「郵便局」「主要損害保険会社」の電話番号先はこちらをご覧ください!
火災発生情報の問い合せ先と火事を起こした時の問い合わせ先とは?
火事手続きPROは火事後の面倒な手続きを完全無料でサポートいたします。お気軽にお問い合わせください!
TEL:03-6869-5178(24時間365日受付)
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