火事で家が全焼!支給される保険金はどれくらい?

火事で家が全焼!支給される保険金はどれくらい?

 

「保険会社に全損と認定された場合、保険金はいくら支給されるの?」と疑問にお持ちではないでしょうか?

 

家が全焼した場合、保険会社には全損と認定されます。ただ、全損と認められたからといって、無条件で保険金が全額支給されるわけではありません。契約している保険金と損害額によって、保険金支給額は変わります。

 

そこで今回は、家が全焼したら保険金はいくら支給されるのか徹底解説いたします。

 

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1.家が火事で全焼したときの保険金支給額

火災直前の資産評価額(=火災直前の建物評価額+火災直前の家財評価額)が契約している保険金よりも大きいか少ないかで保険金支給額は変わります。

 

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1-1.火災直前の資産評価額が契約している保険金よりも大きい場合

契約している保険金が全額支給されます。

 

1-2.火災直前の資産評価額が契約している保険金よりも小さい場合

火災直前の資産評価額が保険金として支給されます。契約している保険金は全額支給されません。

 

注意点

全損したのに保険金が全額支給されなかった場合は、今まで保険料を多く払いすぎていたと認められるため、超過保険が適用されます。申請をすれば、今まで支払ってきた保険料の一部が返金されます。

 

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2.家が火事で全焼した後の保険契約はどうなる?

保険金が全額支給されたかどうかで全焼後の保険契約は変わります。

 

2-1.保険金が全額支給された場合

保険金が全額支給されると火災保険は終了します。再度、保険を契約しなくてはいけません。

 

2-2.保険金が全額支給されなかった場合

全損と認定されたのに保険金が全額支給されなかった場合、超過保険を申し出なければ、「契約していた保険金−支給された保険金」が満額の保険として継続できます。

例えば、契約していた保険が3,000万円だったのに対して、支給された保険金が2,000万円だったら、保険金の上限が1,000万円の保険として継続できます。

 

3.家が火事で全焼した際に支給される保険金の注意点

全損と認定された際に支給される保険金には、3つの注意点があります。

 

3-1.注意点1:家財が補償の範囲外の可能性がある

家財と建物が補償される保険が一般的ですが、家財の補償が特約になっている保険が一部あります。「家財と建物が補償される」と思っていたら、家財の特約を付帯していなかったというケースがあります。

 

3-2.注意点2:片付け費用が補償の範囲外

全損と認定された場合、火災保険は家財や建物の損害額を補償します。そのため、火災直前の評価額がゼロになったと計算されるだけです。ゴミの撤去費用や建物の解体費用は損害額には含まれません。

 

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3-3.注意点3:超過保険が申請できない可能性がある

保険会社によっては、超過保険を申請できない可能性があります。保険会社も営利団体です。極力保険料の返金はしたくありません。契約書に「超過保険の申請は受け付けない」という旨を記載している保険会社があります。

また、保険営業マンが超過保険の申請を頑なに拒否する可能性があります。超過保険が申請されてしまうと、保険営業マンの成績が落ちてしまいます。保険会社によっては、契約時に支払われたインセンティブの一部を給料から差し引くため、保険営業マンも必死に申請を取り下げさせようとします。

 

4.家が火事で全焼した後の保険金支給事例

全損と認定された人の「保険金支給額」「支給された保険金の使途」「その後の保険契約」の事例を4つご紹介いたします。

「どのくらい保険金をもらえるのか」「どのように保険金を使うのか」「今後どのような保険を組むのか」ご参考にしてください。

※評価額は全て火災直前の評価額です。

 

4-1.事例1:契約保険金3,000万円・建て替え費用3,500万円・建物評価額2,000万円・家財評価額300万円の事例

保険金支給額は2,300万円でした。実費で1,200万円支払って建て替えをしました。700万円の保険を継続できましたが、「また火事になった時に不安」という理由で、2,300万円増額し、3,000万円の保険に組みました。

 

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4-2.事例2:契約保険金2,400万円・建て替え費用3,100万円・建物評価額2,000万円・家財評価額900万円の事例

保険金2,400万円が全額支給されました。実費で700万円支払い建て替えしました。保険が終了してしまったため、再度2,500万円の保険を組みました。

 

4-3.事例3:契約保険金2,700万円・建て替え費用2,500万円・建物評価額2,350万円・家財評価額200万円の事例

保険金支給額は2,550万円でした。「実費で料金を支払いたくない」という理由から、火災前の家からグレードを下げた家に建て替えました。グレードを下げたため、以前契約していた保険金よりも少ない1,900万円の保険を組みました。

※計算上は50万円の利益が出ていますが、全損の場合は損害額を支払われるため問題ありません。

 

4-4.事例4:契約保険金1,200万円・建て替え費用2,900万円・建物評価額1,900万円・家財評価額450万円の事例

保険金1,200万円が全額支給されました。ただ、「火事なんて起こらない」と思っていたせいで少額の保険しか契約していなかったため、実費で1,700万円も支払って建て替えをしました。「火事の怖さをしみじみ感じた」という理由から、以前契約していた保険よりも高額な2,200万円の保険を組みました。

 

まとめ.火事で全焼した際の保険金支給額は契約状況次第!

家が火事で全焼した場合、火災直前の資産評価額と契約している保険金の兼ね合いで保険金支給額が決まります。火災直前の資産評価額が契約している保険金よりも大きい場合は、保険金は全額支給されます。しかし、火災直前の資産評価額が契約している保険金よりも大きい場合は、火災直前の資産評価額が保険金として支給されます。

「全焼したら保険金が全額支給される」と決めつけずに、一旦冷静になって火災直前の資産評価額と契約している保険金を元に保険金支給額の予想を立てましょう。

 

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