火事の消火活動で家が水浸しに!!保険は使える?それとも使えない?

火事の消火活動で家が水浸しに!!保険は使える?それとも使えない?

 

消火活動すると家は水浸しになります。

 

水浸しになっている範囲が小さいと乾かせば問題ありませんが、ほとんどの場合はリフォームが必要です。最悪の場合は建て替えをしなくてはいけません。原状回復費用は最低でも100万円を超えます。消火活動による家の水浸しは火事によって生じた損害ではないため、「保険が使えないかもしれない」と心配になる方が多いです。

 

そこで今回は、消火活動で家が水浸しになった際、保険は使えるのかどうか、使える場合はいくら保険金が支給されるのか、徹底的に解説していきます。

 

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1.【状況別】家が水浸しになった際の火災保険の補償内容

消火活動で家が水浸しになった際、保険が使えるかどうかは下記の1〜5の状況によって異なります。1〜5の状況別に補償内容をそれぞれご説明します。

1.ご自身の家の消火活動で水浸しになった場合

2.ご自身の重過失による火事の消火活動で水浸しになった場合

3.隣家の消火活動で水浸しになった場合

4.隣家の重過失による火事の消火活動で水浸しになった場合

5.上の階の消火活動によって落ちてきた水で水浸しになった場合

 

1-1.状況1:ご自身の家の消火活動で水浸しになった場合

消火活動によって生じた損害は補償されます。リフォーム会社または建て替え業者から見積もりを取って、原状回復をしましょう。

 

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1-2.状況2:ご自身の重過失による火事の消火活動で水浸しになった場合

消火損害及び火災損害は一切補償されません。全て実費で原状回復をしなくてはいけません。

 

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1-3.状況3:隣家の消火活動で水浸しになった場合

ご自身が加入している保険または隣家が加入している保険によって消火損害は補償されます。ただ、隣家が保険に加入していなかった場合は、ご自身が加入している保険を使わなくてはいけません。隣家に対して損害賠償請求できません。

 

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1-4.状況4:隣家の重過失による火事の消火活動で水浸しになった場合

下記の3つのいずれかが消火損害を補償します。

  • ご自身が加入している保険
  • 隣家が加入している保険
  • 隣家の実費

ご自身が加入している保険を使った場合、保険会社が支給した保険金を隣家に対して請求します。

隣家が火災保険に加入していても、個人賠償責任特約を付帯していなかった場合、隣家が実費で補償します。

 

1-5.状況5:マンションの上の部屋の消火活動によって生じた水漏れで部屋が水浸しになった場合

ご自身が加入している保険または火元が加入している保険が消火損害額を補償します。失火責任法により、火元には一切損害賠償請求できません。

 

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2.火事の消火活動で家が水浸しになった際の保険金支給事例

火事の消火活動によって家が水浸しになった方々への保険金支給事例を5つご紹介します。

 

2-1.事例1:2階部分の火災の消火活動により1階リビングの床・壁が水浸しになった事例

ご自身が加入している保険会社から55万円が支給されました。床の張替え費用・壁紙の張替え費用・家財の修繕費用が補償されました。

支給額の内訳は下記の通りです。

工事内容 費用
床の張替え 17万円
壁紙の張替え 5万円
家財の修繕  33万円

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2-2.事例2:隣家の重過失による火災の消火活動によってベランダが水浸しになった事例

隣家の保険会社から12万円が支給されました。ベランダに置いてあった椅子と机の修繕費用が補償されました。

 

2-3.事例3:隣家の消火活動によって、外壁が破壊されて、一部屋が水浸しになった事例

ご自身が加入している保険会社から126万円が支給されました。外壁の修繕費用・床の張替え費用・壁紙の張替え費用・家財の修繕費用が補償されました。支給額の内訳は下表の通りです。

工事内容 費用
外壁の修繕 65万円
床の張替え 14万円
壁紙の張替え 4万円
家財の修繕  43万円

 

2-4.事例4:上の階の消火活動によって、部屋全体が水浸しになった事例

ご自身が加入していた保険会社から35万円・上の階の住民が加入していた保険会社から41万円が支給されました。床の張替え費用・壁紙の張替え費用・電気工事費用・家電を含む家財の修繕費用が補償されました。この事例では、上の階からの水漏れによって漏電が発生していたため、電気工事費用がかかりました。

支給額の内訳は下記の通りです。

保険金を支給した保険会社 工事内容 費用
ご自身 床の張替え 17万円
壁紙の張替え 8万円
電気工事 10万円
隣家 家財の修繕  41万円

※部屋広さは8畳1Kです。

 

2-5.事例5:ご自身の重過失による火災の消火活動でキッチンが水浸しになった事例

1円も保険金は支給されませんでした。システムキッチンの取り替え費用・床の張替え費用・壁紙の張替え費用を実費で支払いました。費用の合計は122万円でした。

 

まとめ.火事の消火活動によって水浸しなったら損害は補償される!

消火活動によって家が水浸しになった場合、「ご自身が加入している保険」「隣家が加入している保険」「隣家の実費」によって、損害が補償されます。ただし、ご自身に重過失があった場合は一切補償されません。火事が起きた状況によって補償内容は異なりますので、しっかりと状況を把握して、正しい保険金請求手続きを取りましょう。


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