「火事での死亡者の葬式をするのにどういう手続きを取ればいいの?」
「遺族はどういう対応を取ればいいの?」
「葬式費用はどれくらいかかるの?」
と疑問に思っていませんか?
火事での死亡者の葬式をするめでの流れと病死の方の葬式をするまでの流れは異なります。
病死の方の葬式は経験している方が多いため、知人・友人に聞けば、流れは分かります。しかし、火事での死亡者の葬式を経験した方は非常に少ないため、知人・友人に聞いたところで、流れは分かりません。
そこで今回は、火事での死亡者の葬式をするまでの流れを徹底解説いたします。
1.火事での死亡者も火葬をする
火事での死亡者も火葬をしなくてはいけません。
骨壷に入れるためには、肉体を全て燃やして、骨にしなくてはいけません。しかし、焼死体は丸焦げになっているだけなので、肉体は残っています。そのため、火葬をして、肉体を全て燃やす必要があります。
2.火事での死亡者の葬式をするまでの流れ
火事発生から死亡者の葬式をするまでの流れは下記の通りです。
1.病院に搬送
2.検視を受ける
3.遺体と遺品を引き取る
4.死亡届と死体火葬許可申請書を提出
5.葬儀屋を手配
6.故人の友人・知人に連絡
7.お通夜・お葬式
2-1.流れ1:病院に搬送
脈が無かったとしても、病院に搬送されます。
病院では本当に死亡しているのか確認されます。
2-2.流れ2:検視を受ける
火事で亡くなった方の遺体は、警察で検視を受けなくてはいけません。
2-2-1.検視を受ける理由
身元確認と事件性の有無を調べるために、警察は検視をおこないます。
2-2-1-1.理由1:身元確認
焼死体になっているため、目視では遺体の身元を確定できません。DNA鑑定をおこなって、身元を確定します。
2-2-1-2.理由2:事件性の有無
証拠隠滅のために、殺害後に犯人が放火した可能性があります。
具体的には下記のような可能性を調べます。
- 毒殺後、火事で死んだと見せかけるために放火
- 言い争いの末、つい殺してしまい、証拠隠滅のために放火
- 犯人が強い恨みを持っていたため、殺害後に放火
2-2-2.検視が終わるまでの期間
事件性があるかないかで検視が終わるまでの期間が異なります。
事件性がない場合、2〜5日で検視は終わります。
事件性がある場合、10日前後で検視は終わります。ただし、離島で亡くなった場合は、遺体の移動に時間がかかるため、1ヶ月以上かかるケースがあります。
2-3.流れ3:遺体と遺品を引き取る
警察から検視終了の連絡が来たら、遺体と遺品を引き取りに行きます。また、死体検案書も一緒に受け取ります。
遺体と遺品を引き取る際は、引き取りに行く人と故人それぞれの身分証明書と印鑑が必要です。
注意点
遺体を引き取りに行った際、警察から遺体保管費用を請求されます。
目安としては、冷蔵保管は8,000円/日、常温保管は4,000円/日です。
2-4.流れ4:死亡届と死体火葬許可申請書を提出
死亡届と死体火葬許可申請書を提出します。
提出期限・提出先・必要なものは下表の通りです。
提出期限 死体検案書受け取りから7日以内
提出先 故人の死亡地、本籍地、住所地のいずれかの区役所の戸籍・住民登録窓口
必要なもの 1.死体検案書 2.届出人の印鑑
2-5.流れ5:葬儀屋を手配
葬儀屋を手配します。斎場と火葬場の予約を取ってくれます。
なお、斎場または火葬場が混み合って葬式をおこなえない可能性がありますので、検視が1週間以上かかる場合は検視中に葬儀屋に連絡しておいてください。
2-6.流れ6:故人の知人・友人に連絡
故人の知人・友人に葬儀をおこなうという連絡をします。
依頼をすれば、葬儀屋が代行してくれます。
2-7.流れ7:お通夜・葬式
お通夜とお葬式が執り行われます。
3.火事での死亡者の葬式を執り行うまでの期間
最短5日程度、平均7日でお通夜を始められます。
ただ、下記の理由でお通夜が始まるまでの期間が変化します。
- 検視期間
- 宗教者様の都合
- 家族の都合
- 斎場と火葬場の空き状況
4.火事での死亡者の葬式にかかる費用
お通夜と葬式をおこなう一般葬の場合、火事での死亡者の葬式にかかる費用は平均190万円です。
内訳は下表の通りです。
儀式費用 | 120万円 |
火葬費用 | 10万円 |
飲食接待費用 | 30万円 |
宗教者様へのお礼 | 30万円 |
4-1.儀式費用
儀式費用は葬儀に最低限必要な費用を指します。
具体的には下記の費用が含まれます。
- 斎場レンタル費用
- 祭壇費用
- 棺費用
- 人件費
- 霊柩車レンタル費用
4-2.火葬費用
火葬をするのに必要な費用を指します。
具体的には下記の費用が含まれます。
- 火葬代
- 待合室使用料
- 骨壷代
なお、公営と民営のどちらを利用するかで費用が変わります。
4-2-1.公営の場合
火葬代・待合室使用料・骨壷代は下表の通りです。
火葬代 | 5,000〜50,000円 |
待合室使用料 | 0〜10,000円 |
骨壷代 | 4,000円 |
4-2-2.民営の場合
火葬代・待合室使用料・骨壷代は下表の通りです。
火葬代 | 48,500〜150,000円 |
待合室使用料 | 20,000円 |
骨壷代 | 12,000円 |
4-3.飲食接待費用
返礼品費や弔問者へ出す飲食代を指します。
弔問者の数によって飲食接待費用は変動するため、見積額と請求額の差が最も出やすいです。
4-4.宗教者様へのお礼
読経してもらったお礼として僧侶へ渡す費用を指します。
葬式にかかる費用全体の20〜30%を渡すのが相場です。
なお、喪主から宗教者へ直接お礼を渡すのが通例です。葬儀屋から請求される費用ではないので、間違って支払わないようにご注意ください。
5.火事での死亡者の葬式に関するまとめ
今までご説明したのをまとめると、下記の通りです。
1.火事での死亡者も火葬をしなくてはいけない
2.火事での死亡者の葬式までの流れ
2-1.病院に搬送
2-2.検視を受ける
2-3.遺体と遺品を引き取る
2-4.死亡届と死体火葬葬許可申請書を提出
2-5.葬儀屋を手配
2-6.故人の友人・知人に連絡
2-7.お通夜・お葬式
3火事での死亡者の葬式を執り行うまでにかかる期間は平均7日
4.葬式にかかる費用は平均190万円
これらのことを頭に入れておけば、スムーズに葬式を執り行えるでしょう。
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