「もらい火による愛車の被害は誰が補償するの?」
「もらい火で愛車が火事になったらその後の手続きはどうすればいいの?」
「もらい火による愛車の被害に火災保険は使えるのかな?」
と疑問に思っていませんか?
もらい火による火事で被害を受けた際は補償を受けられます。しかし、愛車がもらい火で火事になった経験がなければ、誰から補償を受ければいいのか分からないでしょう。
そこで今回は、愛車がもらい火で火事になった際の補償について徹底解説いたします。
1.愛車がもらい火で受けた被害を火元は補償しない
愛車がもらい火で受けた被害を火元は補償してくれません。
民法709条の失火責任法より、重過失による火事でない限り、火元は補償をする必要がありません。
日本での不慮の火災のうち99%は「重過失なし」と認定されるため、ほとんどのケースで火元は補償しません。
※重過失の認定条件はこちらをご覧ください!
分かりづらい!!重過失による火事と認定される条件とは?
※火元に重過失があった場合は、損害賠償請求ができます。
知らなかった!もらい火による火事は損害賠償請求できない!?
※火元の出火原因によって誰が賠償責任を負うのか異なります。
【出火原因別】誰が車両火災の賠償責任を負うの?
※火元の出火原因が放火の場合は、放火犯に損害賠償請求ができます。
放火をされて家が火事に!!犯人に賠償責任はある?
2.愛車がもらい火で受けた被害を火災保険は補償しない
愛車がもらい火で受けた被害を火災保険は補償してくれません。
火災保険は、「建物」と「家財」が火事によって受けた損害を補償します。一見「車も家財だろ」と思うかもしれません。しかし、家財とは「家に収容されている家具や衣服等の動産」のことを指すため、車は含まれません。
3.愛車がもらい火で受けた被害は車両保険が補償する
愛車がもらい火で受けた被害は、被害者が加入している車両保険で補償されます。
車両保険は、火事・台風・洪水等の災害によって車が故障した際の修理費用を補償する保険です。破損状況が酷くて車を修理できない場合は、支給された保険金は買い替え費用として使用できます。
4.もらい火による愛車の被害が補償されないかも!車両保険の注意点
車両保険には下記の2つの注意点があります。
注意点1:車両保険と自動車保険は違う
注意点2:改造車は保険適用外の可能性がある
4-1.注意点1:車両保険と自動車保険は違う
車両保険と自動車保険は違います。
自動車保険とは、下記の2つの保険をひっくるめた総称です。
1.加入が義務付けられている自賠責保険
2.車両保険や対人賠償責任保険等の任意保険
自動車保険は、自動車にかかる保険の全てを指します。一方で、車両保険は車の修理費用を補償する保険を指します。
つまり、自動車保険に加入していたとしても車両保険に加入しているとは限りません。
「自動車保険に加入しているから、もらい火による被害が補償される」と思っていても、車両保険には加入していなくて補償されないケースがあります。
4-2.注意点2:改造車は保険適用外の可能性がある
もらい火で被害を受けた愛車が改造車だった場合、補償されない可能性があります。
改造車の場合、もらい火よる火事でも、「整備不良が原因で火事になった」と認定されるケースがあります。言い換えれば、「改造車でなければ、もらい火しても火事にはならなかった」と保険会社は判断します。
整備不良が原因の火事は車両保険適用外となるため、補償を受けられません。
5.愛車がもらい火した後の保険金請求手続き
もらい火による車の被害は車両保険で補償されます。
車両保険の保険金請求手続きは下記の通りです。
1.手続き1:警察へ届け出
2.手続き2:保険会社に「保険金を請求する」と伝える
3.手続き3:修理費用の見積もりを取る
4.手続き4:見積書を保険会社に送付
5.手続き5:修理会社へ保険金が支払われる
注意点:保険金は被害者に直接支払われない
保険金は保険会社から修理会社へ支払われます。
「保険金だけ請求して修理はしない」といった事態を避けるためです。
保険金は被害者へ直接支払われませんので、ご注意ください。
6.愛車がもらい火した際の保険金支給額
愛車がもらい火した際の保険金支給額は、愛車の購入年数が「1年未満」と「1年以上」で異なります。
愛車の購入年数が1年未満の場合
保険金支給額=破損した部品の本体価格
愛車の購入年数が1年以上の場合
保険金支給額=破損した部品の火災直前の時価
保険金請求手続きと保険金支給額の詳しい情報はこちらをご覧ください!
車両火災が起きた!車両保険は使える?補償内容と必要な手続きは?
7.補足:もらい火で愛車と建物が被害を受けた場合の対応
もらい火で「愛車」と「建物」両方が被害を受けた場合は、「車両保険」と「火災保険」両方の保険金請求手続きを取らなくてはいけません。
愛車の被害は車両保険に補償してもらい、建物の被害は火災保険に補償してもらいます。
とても面倒ですが、しっかりと手続きを取らなければ、適正な保険金が支給されない可能性があるので、ご注意ください。
もらい火で家が被害を受けた際の保険金請求手続きはこちらをご覧ください!
絶対損しない!!もらい火による火事後の保険金請求手続き方法とは?
8.車がもらい火で火事になった際の補償に関するまとめ
愛車がもらい火で受けた被害は車両保険で補償されます。
「火元」と「火災保険」は補償してくれません。
ただし、車両保険に加入していたとしても、被害を受けた愛車が改造車だった場合、補償されない可能性があります。
被害を受けた愛車が改造車の方は、保険会社に連絡をした際に、補償されるかどうか確認しましょう。
補償されるのであれば、適切な手続きを取って、保険金を受け取りましょう。
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