「放火犯に損害賠償請求したい」
「火事を延焼させた火元へ損害賠償請求したい」
「なるべく多くの賠償金を取りたい」
と思っていませんか?
火元または放火犯に損害賠償請求するには、示談または裁判をしなくてはいけません。
ご存知の通り裁判をするには弁護士が必要です。
また、当事者同士で示談をおこなうと示談金額や支払い期限でトラブルが発生しやすいため、示談をする場合でも弁護士が必要です。
そこで今回は、放火またはもらい火による火事後の「裁判」や「示談」に強い弁護士を選ぶ方法とかかる費用について徹底解説いたします。
※読み進める前に、下記のいずれかの記事を読んで、火元または放火犯に損害賠償請求ができるのかご確認ください。
知らなかった!もらい火による火事は損害賠償請求できない!?
放火をされて家が火事に!!犯人に賠償責任はある?
1.火事の賠償金がいくら取れるかは弁護士次第!
火元または放火犯から取れる賠償金がいくらになるかは、全て弁護士次第です。
腕の良い弁護士であれば、よりたくさんの賠償金を取ってくれます。しかし、腕の悪い弁護士の場合、火元または放火犯側の弁護士に上手くやられて、賠償金がゼロになるケースもあります。
2.火事後の損害賠償請求に強い弁護士の選び方
弁護士を見つける方法は主に下記の2つです。
1.ネットで検索
2.知人からの紹介
ただ、これらの方法で弁護士を見つけたとしても、腕の良い弁護士かどうかを見極めるは非常に困難です。
「ネットで上位表示されている」「知人から紹介された」からといって、決して腕が良いわけではありません。
ネットで上位表示されている弁護士は、営業活動に重きを置いている弁護士です。腕の良さは関係ありません。
また、知人に紹介された弁護士は、「知人と仲が良いから紹介された」「知人が唯一知っていた弁護士」といったケースが多いです。腕が良いから紹介されているわけではありません。人付き合いが上手いだけで、腕が悪い場合もあります。
2-1.火事の損害賠償請求に強い弁護士を見極める5つのポイント
火事の損害賠償請求に強い弁護士を見極めるには、下記の5つのポイントを確認するのがいいでしょう。5つのポイントを全てクリアできたら、火事後の損害賠償請求に強い弁護士と言えます。
ポイント1:火事後の損害賠償請求裁判の実績は良いか
ポイント2:全体的な裁判の勝率は良いか
ポイント3:扱っている裁判は損害賠償請求裁判の比率は高いか
ポイント4:企業の顧問先は15社を超えているか
ポイント5:弁護士業界での評判は良いか
2-1-1.ポイント1:火事の損害賠償請求裁判の実績は良いか
もらい火または放火による火事の損害賠償請求裁判を経験したことがない弁護士も存在します。また、裁判を経験していたとしても、全然勝てていない弁護士がいます。
「過去に火事の損害賠償請求裁判を経験したことがあるか」「裁判の実績はどうか」を電話で問い合わせをする際に聞いてください。
2-1-2.ポイント2:全体的に裁判の勝率は良いか
全体的に裁判の勝率が良いということは、裁判が得意な弁護士ということです。
話を聞きに行った際に、全体的な裁判の勝率を聞いてください。
少しでも濁された回答をした場合や話をすり替えられた場合は、勝率が悪い弁護士の可能性が高いです。
2-1-3.ポイント3:扱っている裁判は損害賠償請求裁判の比率は高いか
著作権裁判や刑事裁判のように、裁判には色々な種類がありますが、弁護士はどこか一つの分野に特化して仕事をしています。
つまり、扱っている裁判の中で損害賠償請求裁判の比率が高いほど、損害賠償請求裁判を得意としている弁護士です。引き出しが非常に多く、不利な状況になったとしても、落とし所を見つけて、少しでも賠償金を取ってきてくれます。
話を聞きに行った際は、必ず扱っている裁判の比率を聞いてください。
勝率よりも簡単に教えてくれるでしょう。
2-1-4.ポイント4:企業の顧問先は15社を超えているか
企業の顧問料は、毎月定期的に入ってくるため、どの弁護士も顧問先が欲しいです。しかし、企業の法務を任せるのですから、腕の良い弁護士以外は顧問に入れません。企業側は腕の良い弁護士かどうか厳しくチェックします。
企業の顧問先が15社を超えている弁護士は、企業の厳しいチェックを15回もクリアできているため、本当に腕が良いです。
話を聞きに行った際は、必ず顧問先の数を聞いてください。
2-1-5.ポイント5:弁護士業界での評判は良いか
弁護士業界は、横の繋がりが非常に強い業界です。
定期的に集まって情報交換しているため、本当に腕の良い弁護士であれば、業界内で話題になります。
知人の弁護士に、依頼を検討している弁護士が火事後の損害賠償請求に強い弁護士か聞いてください。知人に弁護士がいない場合は、弁護士の友人がいる知人に弁護士を紹介してもらって、評判を聞いてください。
知人の弁護士に、火事後の損害賠償請求に強い弁護士を紹介してもらうのも一つの手です。
2-2.弁護士を選ぶ際の3つの注意点
弁護士を選ぶ際に注意して欲しい点が3つあります。
注意点1:弁護士歴だけで判断しない
注意点2:学歴で判断しない
注意点3:感じの良さで判断しない
2-2-1.注意点1:弁護士歴だけで判断しない
弁護士歴で依頼する弁護士を決めるのは避けてください。
10年以上前は司法試験が難しかったため、弁護士は貴重な人材でした。
そのため、「勉強が得意だから弁護士になった」「腕は良くないが、昔は弁護士が貴重だったから生き残れた」といった弁護士も多いです。別に弁護士歴が長いからといって、裁判の腕が良いわけではありません。
2-2-2.注意点2:学歴だけで判断しない
学歴で依頼する弁護士を決めるのは避けてください。
学歴が良い弁護士は勉強できるかもしれませんが、弁護士としての腕が良いのかは別問題です。中卒で起業して成功している人がいるのと同様で、学歴が悪くても弁護士としての腕が良い人はいます。
2-2-3.注意点3:感じの良さで判断しない
「感じが良いから」という理由で依頼する弁護士を決めるのは避けてください。
感じが良いのは、今後一緒に裁判や示談をしていく上で非常に重要です。しかし、感じが良い人の大半は気が優しい人です。
裁判または示談をするということは、相手からお金を取る行為です。気が優しい人は、相手に対して情が入ってしまうため、厳しく損害賠償請求できません。
もし、相手からしっかりと賠償金を取りたいのであれば、少し感じは悪くてもテキパキした人の方が賠償金を多く取ってきます。
3.火事の損害賠償請求にかかる弁護士費用
もらい火または放火の損害賠償請求をする際にかかる弁護士費用には、下記の2種類があります。
1.着手金
2.報酬金
3-1. 弁護士費用1:着手金
裁判または示談をするのに着手してもらうため支払うお金です。
裁判の結果が良くなかったとしても返金されません。
もらい火または放火の損害賠償請求の場合、着手金として平均20〜30万円かかります。
3-2.弁護士費用2:報酬金
支払いが決まった賠償金または示談金に応じて支払うお金です。
支払われる賠償金または示談金が多いほど支払う報酬金は多くなり、支払われる賠償金または示談金が少なくなると支払う報酬金も少なくなります。
報酬金の相場は、支払われる賠償金または示談金の8〜10%です。
※賠償金とは、民事裁判で支払いが命じられたお金
※示談金とは、双方の話し合いによって支払いが決定したお金
4.賠償金または示談金が支払われるまでの流れ
賠償金と示談金それぞれが支払われるまでの流れをご説明いたします。
4-1.賠償金が支払われるまでの流れ
賠償金が支払われるまでの流れは下記の通りです。
流れ1:弁護士が訴状を提出
流れ2:口頭弁論出席
流れ3:判決または和解
4-1-1. 流れ1:弁護士が訴状を提出
弁護士が訴状を裁判所に提出します。
訴状に問題がなければ、訴状提出後3〜10日後に裁判所から口頭弁論予定日の連絡が来ます。
4-1-2.流れ2:口頭弁論出席
弁護士と一緒に証拠や証人を揃えて口頭弁論に出席します。
裁判官が判決を出せるようになるまで口頭弁論は何度も開かれます。
次回の口頭弁論がおこなわれる場合は、口頭弁論終了後に次回の日程を調整されます。
4-1-3.流れ3:判決
判決によって賠償金が決まります。
支払い期日と賠償金額が被告に命じられます。
注意点:和解という選択肢もある
裁判の途中で裁判所から「話し合いで解決できないですか?」和解勧告を受けます。双方が和解に応じた場合は、和解金という形で賠償金が支払われます。
和解の場合、判決を待たないため、早く裁判を終えられるメリットがあります。しかし、和解金は通常もらえるはずの賠償金額より少なくなるデメリットがあります。
4-2.示談金が支払われるまでの流れ
示談金が支払われるまでの流れは下記の通りです。
流れ1:弁護士が賠償金請求の内容郵便を送付
流れ2:弁護士が同席の話し合い
流れ3:示談金支払い
4-2-1.流れ1:弁護士が損害賠償請求の内容郵便を送付
弁護士が火元または放火犯に損害賠償請求の内容証明を送付します。
損害賠償請求の内容証明とは、「これくらいの賠償金を示談金として支払ってください」という通知です。
火元または放火犯から期日までに返信がなければ示談交渉を始められないため、民事裁判となります。
4-2-2.流れ2:弁護士が同席の話し合い
火元または放火犯から返信があったら、弁護士が同席した話し合いがおこなわれます。
だいたい4〜6回程度の話し合いを重ねて示談金額を決めます。
なお、示談金額の折り合いがつかなかった場合は、民事裁判となります。
4-2-3.流れ3:示談金支払い
支払い期日に所定の口座へ示談金が支払われます。
5.火事の損害賠償請求する際の弁護士に関するまとめ
火事の賠償金がいくら取れるかは全て弁護士の腕次第です。
腕が良ければ賠償金をしっかりと取ってきてくれますが、腕が悪かったら、賠償金が取れないといった事態も起きます。
腕の良い弁護士かどうか確かめるポイント
腕の良い弁護士かどうかを確かめるポイントは、下記の5つです。
ポイント1:火事後の損害賠償請求裁判の実績は良いか
ポイント2:全体的な裁判の勝率は良いか
ポイント3:扱っている裁判は損害賠償請求裁判の比率は高いか
ポイント4:企業の顧問先は15社を超えているか
ポイント5:弁護士業界での評判は良いか
弁護士費用
弁護士にかかる費用には、「着手金」と「報酬金」の2種類があります。
火事の損害賠償請求する場合は、着手金として20〜30万円、報奨金として賠償金または示談金の10%を支払わなくてはいけません。
賠償金または示談金が支払われるまでの流れ
賠償金を支払われるまでの流れは下記の通りです。
流れ1:弁護士が訴状を提出
流れ2:口頭弁論出席
流れ3:判決または和解
示談金を支払われるまでの流れは下記の通りです。
流れ1:弁護士が訴状を提出
流れ2:口頭弁論出席
流れ3:判決または和解
チェックポイントを確認して、腕の良い弁護士に賠償金または示談金をしっかりと取ってきてもらいましょう。
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