火事が発生したら、「燃えカス」「故障した家電」「焼け焦げた家具」といったゴミが発生します。
火事が発生した場合は、大量のゴミが発生するため、一般廃棄物業者に回収を依頼しなくてはいけません。
また、ボヤであれば自力で後片付けできますが、部分焼以上の火事の場合は自力での後片付けは難しいです。
そこで今回は、火事後の後片付けにかかる費用を徹底解説いたします。
1.火事後にかかる後片付け費用
火事後にかかる後片付け費用は下記の2つです。
1.ゴミ処理費用
2.清掃費用
1-1.後片付け費用1:ゴミ処理費用
一般廃棄物業者にゴミ処理を依頼するための費用です。
市区町村によって、一般廃棄物業者のゴミ処理費用は定められています。
一部市区町村のゴミ処理費用は下表の通りです。
市区町村 | ゴミ処理費用 |
東京23区 | 15.5円/kg |
小金井市 | 55円/kg(運搬費用込み) |
横浜市 | 13円/kg |
川崎市 | 12円/kg |
千葉市 | 27円/kg(運搬費用込み) |
木更津市 | 9円/kg |
さいたま市 | 17円/kg |
川越市 | 22円/kg |
大阪市 | 27円/kg(運搬費用込み) |
名古屋市 | 50円/kg(運搬費用込み) |
福岡市 | 14円/kg |
札幌市 | 27円/kg(運搬費用込み) |
仙台市 | 15円/kg |
広島市 | 10円/kg |
那覇市 | 15円/kg |
※運搬費用込みと記載されていない自治体は、3,240〜5,400円の運搬費用がかかります。
市役所または区役所のホームページにゴミ処理費用は記載されておりますので、一度お調べしてください。
一部地域の市役所と区役所ではホームページに記載されていないため、お電話で問い合わせをしてください。
1-2.後片付け費用2:清掃費用
火事が起きた現場の清掃を業者に依頼する際にかかる費用です。
清掃費用は下記の4つの費用で構成されています。
1.基本作業料金
2.家電や家具の搬出料金
3.ゴミの処分料金
4.オプション料金
1-2-1.基本作業料金
作業をする上で最低限かかる料金です。
1-2-1-1.基本作業料金に含まれるサービス料金
基本作業料金に含まれるサービス料金は下記の2つです。
- 清掃費用
- 燃えカスの搬出費用(家電や家具等は除く)
1-2-1-2.基本作業料金相場
清掃する部屋の間取りと作業員数によって基本作業料金は変動します。
基本作業料金相場は下表の通りです。
部屋の間取り | 作業員数 | 基本料金相場 |
1K | 1人 | 30,000〜45,000円 |
1DK | 2人 | 55,000〜65,000円 |
1LDK | 3人 | 75,000〜100,000円 |
2DK | 3人 | 110,000〜130,000円 |
2LDK | 4人 | 135,000〜165,000円 |
3DK | 5人 | 170,000〜190,000円 |
3LDK | 5人 | 185,000〜215,000円 |
4DK | 6人 | 220,000〜250,000円 |
4LDK | 6人 | 245,000〜275,000円 |
1-2-2.家具や家電の搬出料金
火事によって焼けた家電や家具の搬出料金は別途かかります。
家電や家具に応じた搬出料金相場は下表の通りです。
搬出物 | 搬出料金相場 |
椅子 | 2,000〜4,000円/脚 |
机 | 3,000〜6,000円/個 |
タンス | 7,000〜12,000円/個 |
エアコン | 40,000〜65,000円/台 |
洗濯機 | 30,000〜50,000円/台 |
テレビ | 10,000〜20,000円/台 |
冷蔵庫 | 30,000〜50,000円/台 |
1-2-3.ゴミの処分料金
清掃業者もゴミの処分は一般廃棄物業者に委託をしているため、清掃業者が設立されている地域によって、ゴミの処分料金が変動します。
ゴミの処分料金の相場は、お住まいの地域で定められたゴミ処理費用の1.2〜1.5倍です。
※お住まいの地域で定められたゴミ処理費用は、この記事の「1-1.後片付け費用1:ゴミ処理費用」をご覧ください。
1-2-4.オプション料金
その他、ご要望に応じたオプション料金がかかります。
主なオプション料金の相場は下表の通りです。
オプション | オプション料金相場 |
天井の撤去 | 70,000〜120,000円/部屋 |
壁の撤去 | 50,000〜80,000円/部屋 |
フローリングの撤去 | 20,000〜40,000円/部屋 |
畳の撤去 | 2,500〜4,000円/枚 |
ふすまの撤去 | 5,000〜7,000円/個 |
消臭作業 | 30,000〜50,000円/部屋 |
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2.火事後の後片付け費用を抑える3つの方法
火事後の後片付け費用を抑える方法は下記の3つです。
方法1:できる限り自力でおこなう
方法2:信頼のできる清掃業者に依頼する
方法3:補助金を申請する
2-1.方法1:できる限り自力でおこなう
全ての後片付けを自力でおこなえなかったとしても、できる限り自力で後片付けすることによって、後片付けにかかる費用を抑えられます。
全て自力で後片付けをおこなった場合は、ゴミ処理費用しかかかりません。
一部を自力で後片付けした場合は、清掃費用を抑えられます。
2-2.方法2:相見積もりを取る
2社以上の清掃業者から見積もりを取ることによって、清掃費用を抑えられます。
相見積もりを取ると、清掃業者は仕事を取るために清掃費用を安く提示してきます。
見積書が出揃った後に、一番安い清掃業者に依頼をすることによって、最も安い費用で清掃ができます。
2-3.方法3:補助金を申請する
お住まいの地域の地方自治体によって、ゴミ処理費用に対する補助金が出ます。
ゴミ処理費用の一部または全額が補助金として支給されます。
ゴミ処理費用の補助金についてはこちらをご覧ください!
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3.火事後の後片付け費用に関するまとめ
火事後の後片付けを全て自力でおこなった場合は、お住まいの地域によって定められたゴミ処理費用のみがかかります。
一方で、自力で後片付けできない場合は、清掃を業者に依頼する費用がかかります。清掃する部屋の大きさと数、その他搬出する物等の条件によって清掃費用は変動します。
なお、後片付けにかかる費用を抑える方法には、下記の3つがあります。
方法1:自力でおこなう
方法2:信頼のできる清掃業者に依頼する
方法3:補助金を申請する
火事後の後片付けにかかる費用は決して安くないので、なるべく費用を抑えるようにしましょう。
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