【要注意!!】火災保険申請代行サービスとは?

【要注意!!】火災保険申請代行サービスとは?

 

「火災保険申請代行サービスってなに?」

「ニュースで火災保険申請代行サービスの話をしていたけど、具体的にどういうサービスなの?」

「火災保険の申請代行をしてどうやって儲けているの?」

と疑問に思っていないでしょうか?

 

「営業マンに『無料で火災保険の申請代行をする』と言われた」「火災保険申請代行サービスの詐欺被害をニュースで目にした」いった理由から、どのようなサービスなのか疑問を抱くのも当然です。

 

そこで今回は、火災保険申請代行サービスについて徹底解説いたします。

 

1.火災保険申請代行サービスが誕生した理由

契約を取りやすくするために、賢いリフォーム業者が火災保険申請代行サービスを考案しました。

火災保険の補償範囲は広いため、たいていのリフォーム工事には、保険金が支給されます。

特に、屋根のリフォームは「強い風による損害」という名目を使えば、99.9%保険金が支給されます。

この点に目を付けたリフォーム業者が「保険金を使えば、実費負担無料でリフォームできる!」と広告を打って集客をしました。顧客の負担を減らして、更に契約を取りやすくするために、火災保険の申請代行を始めました。

「安くリフォームできる」「顧客の実費負担が少ない」といった理由から、リフォーム工事と火災保険申請代行サービスをセットにする営業手法を取り入れた業者は大儲けしました。

その結果、リフォーム工事と火災保険申請代行サービスをセットにした営業手法を真似する業者が増えたので、火災保険申請代行サービスが広まりました。

 

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屋根のリフォームに火災保険は使える?補償されないケースは?

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2.火災保険申請代行サービスの概要

火災保険申請代行サービスとは、火災保険の保険金申請手続きを代行するサービスです。

主にリフォーム工事とセットになっています。

基本的には無料でおこなわれているサービスですが、一部の業者は有料でおこなっています。「無料」と「有料」それぞれでサービス概要が異なります。

 

2-1.【無料】火災保険申請代行サービスの概要

リフォーム工事を契約する代わりに、業者が無料で火災保険の申請代行を請け負います。

火災保険の保険金が支給されるため、顧客の実費負担が軽減します。

あくまでリフォーム工事の付帯サービスとして、火災保険申請代行サービスが存在します。

 

2-2.【有料】火災保険申請代行サービスの概要

リフォーム業者から紹介された顧客の火災保険申請代行をする代わりに、業者は顧客から保険金支給額の20〜30%を手数料として受け取ります。

スピーディにどれだけ多くの保険金を引き出せるかが、サービスの質となります。

 

補足情報:有料の火災保険申請代行サービスが誕生した経緯

「人員不足」「知識不足」が原因で火災保険の申請代行をできないリフォーム業者のために、有料の火災保険申請代行サービスは誕生しました。

 

保険金支給額はこちらをご覧ください!
火事が起きた!火災保険の補償範囲と補償額を焼損別に徹底解説!

 

3.火災保険申請代行サービスには2パターンある!

火災保険申請代行サービスには、下記の2パターンがあります。

パターン1:リフォーム業者がおこなう火災保険申請代行サービス

パターン2:専門業者がおこなう火災保険申請代行サービス

どちらのパターンもサービス概要は同じですが、「売上の仕組み」と「その後の営業手法」が異なります。

それぞれのパターンについて下記の3点をご説明いたします。

1.無料と有料どちらが多いのか

2.売上の仕組み

3.その後の営業手法

 

3-1.リフォーム業者の火災保険申請代行サービス

3-1-1.99.9%が無料!

契約を取りやすくするために、リフォーム業者は火災保険申請代行サービスをおこなっています。

あくまでリフォーム契約を取りやすくするのが目的のため、無料でサービス提供しています。

 

3-1-2.売上の仕組み

火災保険申請代行サービス単体で売上を立てていません。

火災保険の申請代行をして、リフォーム工事の契約を取ることによって、売上を立てています。

 

3-1-3.その後の営業手法

一度リフォーム工事を契約した顧客に、「保険金を使って別の箇所もリフォームしませんか?」と営業をします。

「保険金が支給されるなら他の箇所もリフォームしたい」という顧客から追加契約を取ります。

 

3-2.専門業者の火災保険申請代行サービス

3-2-1.無料と有料の比率は9:1!

無料で火災保険代行サービスをする専門業者が9割を占めます。

一方で、有料でおこなっている専門業者は1割程度しかいません。

 

3-2-2.売上の仕組み

3-2-2-1.無料でサービスをしている専門業者の場合

リフォーム業者に顧客を紹介して、売上を立てています。

「火災保険の申請代行をするから、リフォームしませんか?」と専門業者が営業をします。

契約をした顧客をリフォーム業者に流して、工事代金の20〜30%を紹介料として受け取ります。

 

3-2-2-2.有料でサービスをしている専門業者の場合

保険金の申請を代行することによって、売上を立てています。

火災保険の申請代行ができないリフォーム業者から紹介を受けて、顧客の火災保険の申請代行をします。

支給された保険金の20〜30%を顧客から手数料として受け取ります。

 

手数料を下げる方法はこちらをご覧ください!
火災保険申請代行の手数料相場は?安く済ませる3つの方法とは?

 

3-2-2.その後の営業手法

3-2-1-1.無料でサービスをしている専門業者の場合

一度契約を取った顧客から「別の顧客を紹介してください」と営業をします。

一度リフォーム業者に紹介した顧客は、その後リフォーム業者が対応をするため、追加契約の営業をおこなえません。

そのため、その後の営業手法は「別の顧客の紹介」に重きを置いています。

 

3-2-1-2.有料でサービスをしている専門業者の場合

一度契約を取った顧客に営業をかけません。

リフォーム業者から紹介された顧客は、その後リフォーム業者が対応をするため、追加契約の営業はできません。

また、火災保険申請代行はリフォーム工事ありきのサービスです。

一度契約を取った顧客には営業をせずに、リフォーム業者へ「また紹介お願いします」と営業をします。

 

4.火災保険申請代行サービスは屋根修理業者がよく使う!

どのリフォームにもやり方次第で保険金申請は通ります。

特に、屋根は風を破損理由にできるため、なおさら保険金の申請が通りやすいです。

台風で破損したわけでなくても、「『過去の台風』『強風』で屋根が壊れた」と申請すれば、ほぼ100%保険金が下ります。

そのため、屋根のリフォーム工事を専門にしている多数の業者が、火災保険申請代行サービスをセットにして営業をしています。

 

5.火災保険申請代行サービスの5つの注意点

5-1.注意点1:利用すると契約違反!

火災保険の規約に「保険金の申請は被保険者がおこなわなくてはいけない」と定められています。

火災保険申請代行サービスを利用すると、契約違反になります。

最悪の場合、「契約打ち切り」「保険金が支給されない」といった処罰が下されます。

 

5-2.注意点2:大半は違法!

リフォーム工事と抱き合わせで、無料で火災保険申請代行サービスする行為は、独占禁止法に抵触するため、違法行為です。

利用者は罰せられませんが、火災保険申請代行サービスを提供する業者は罰せられます。

また、虚気報告をして保険金を請求する行為は詐欺罪にあたります。

火災保険申請代行サービスを利用しても、被保険者自身が保険金を請求しているのと同様の扱いを受けるため、利用者が詐欺罪に罰せられます。

 

火災保険申請代行の違法性はこちらをご覧ください!
火災保険の申請代行は違法?それとも合法?

 

5-3.注意点3:詐欺が多い!

リフォーム工事と火災保険申請代行をセットにしている業者は、「実費負担ゼロ」を売り文句に集客しています。

しかし、「保険金請求直前のリフォーム箇所の評価額」しか保険金は支給されません

「保険金請求直前のリフォーム箇所の評価額」は年数を重ねるごとに低下をしているため、保険金ではリフォーム費用を全て賄えません。

ほとんどの場合で実費負担が発生します。

実際に国民生活センターに寄せられる詐欺被害の相談件数も年々増えていて、2008年には36件しかなかったのに、2017年には1177件に及びました。

 

火災保険申請代行を利用したリフォーム工事の詐欺の手口はこちらをご覧ください!
火災保険申請代行は詐欺ばかり!?巧妙な手口と4つの被害とは?

保険金請求直前のリフォーム箇所の評価額の計算方法はこちらをご覧ください!
誰にでも分かる!火災損害額の算定方法とは?

 

5-4.注意点4:結局損する

リフォーム業者がおこなう無料の火災保険申請代行サービスだったとしても、リフォーム工事代金に手間賃30〜40万円が加算されます。

また、専門業者が無料でサービスをおこなって、リフォーム会社に紹介した場合は、紹介料の20〜30%がリフォーム工事代金に加算されます。

保険金でリフォームするのであれば、自分で申請して、火災保険申請代行サービスをおこなっていない業者でリフォームした方が断然安く済ませられます。

 

5-5.注意点5:保険金が支給されづらい

リフォーム工事代金に定価はありません。

リフォーム業者の都合で請求代金は変えられます。

なるべく高い工事代金を顧客へ請求するために、業者は必要以上の保険金を請求します。

必要以上の保険金請求には保険会社が難色を示すため、保険金がいつまで経っても支給されません。

何度も必要以上の保険金を請求する業者は、保険会社のブラックリストに入れられているため、保険金支給までの期間が更に延びます。

 

6.火災保険申請代行サービスは利用しない方が良い!

保険金を使ってリフォームをすると、実費負担を抑えられます。

保険金申請を代行してもらえるのであれば、非常に楽です。

しかし、火災保険申請代行サービスには、下記の危険性があります。

1.利用すると契約違反

2.大半が違法

3.詐欺が多い

4.結局損する

5.保険金が支給されづらい

これら5つの危険性を考えると、火災保険申請代行は依頼しない方が良いです。

やり方さえ分かれば保険金申請は誰でもできるので、自分で申請して、信頼できるリフォーム業者に依頼するのがいいでしょう。

 

火災保険の保険金申請手続きはこちらをご覧ください!
家が火事に!「半焼・部分焼・ぼや」した後の手続きを徹底解説!

リフォーム業者選びのポイントはこちらをご覧ください!
悪徳業者撲滅!!火事後のリフォーム会社を選ぶ7つのポイントとは?

 

7.火災保険申請代行サービスのまとめ

火災保険申請代行サービスとは、火災保険の保険金申請を代行するサービスです。

「無料」と「有料」があり、それぞれでサービス詳細が異なります。

無料の火災保険申請代行サービスは、リフォーム工事を契約する代わりにリフォーム業者または専門業者が無料で火災保険の申請代行をします。

一方で、有料の火災保険申請代行サービスは、火災保険の申請代行をする代わりに保険金支給額の20〜30%が手数料としてかかります。

火災保険申請代行サービスを利用してリフォームをすると、実費負担は軽減されますが、下記の5つの危険性があります。

1.利用すると契約違反

2.大半が違法

3.詐欺が多い

4.結局損する

5.保険金が支給されづらい

これら5つの危険性を考慮すると、自分で保険金を申請して、信頼できるリフォーム業者に依頼するのがいいでしょう。


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