現代社会であっても落雷による損害は他人事ではありません。
「落雷による住宅の損傷」「家電の損傷」「火災被害」等、誰にでも起り得るアクシデントです。
落雷による損害を受けた場合、火災保険が適用されるケースがあるため、速やかに手続きをおこなう必要があります。
そこで今回は、落雷による損害を受けた際の火災保険について徹底解説いたします。
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落雷でエコキュートが故障!火災保険で補償される?
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落雷でエアコンが故障!火災保険で補償される?
1.落雷による損害は火災保険で補償される!
火災が起きないと、火災保険で補償されないと認識されがちです。
しかし、火災発生の有無は関係なく、落雷による損害は補償されます。
落雷で火災が発生するメカニズムはこちらをご覧ください!
落雷で火災が発生するメカニズムは?
1-1.建物を対象とした火災保険の補償範囲
建物のみを補償対象とした火災保険の場合、落雷による住宅の損害に対して保険が適用されます。
住宅の損害には、「落雷で屋根に穴があいた」「二次災害で発生した火災によって家が焼けた」といった例が挙げられます。
なお、建物の共用部分が損傷した場合は、管理会社または大家が補修をするため、個人の火災保険の補償範囲からは除外されます。
1-2.建物と家財を対象とした火災保険の適用範囲
建物と家財に火災保険が掛けられているのであれば、建物の損害だけでなく、故障した家電にも保険が適用されます。
落雷すると、家電内部で過電流が発生するため、「配線」「電気基盤」が破損して、家電が故障します。
大きな家電の方が過電流を起こしやすいため、「テレビ」「エアコン」「冷蔵庫」といった家電が故障しやすいです。
1-3.注意点:パソコンの故障は補償されないケースもある!
家財に火災保険が掛けられていたとしても、パソコンの故障は必ず補償されるわけではありません。
「デスクトップパソコン」なのか「ノートパソコン」なのかで、補償の有無が異なります。
デスクトップパソコンは「冷蔵庫」「洗濯機」といった家財とみなされるので補償されます。
しかし、持ち歩きを前提としているノートパソコンは家財とみなされないため、補償されない可能性があります。
また、パソコン本体に保険が適用されても、失われたデータが保障されない場合が一般的です。
2.落雷の損害に対する火災保険の保険金請求
日常生活を取り戻すためにも、落雷による損害を受けたら、すぐに保険金を請求する必要があります。
「保険金請求手続きの手順」「保険金支給額」「保険金請求時の豆知識」をご説明します。
2-1.保険金請求手続きの手順
2-1-1.手順1:保険会社に連絡
保険金を請求する際には、まず保険会社に連絡をして、「保険金請求をする」と伝えます。
電話口で下記の6点の提出を求められます。
1.保険金請求書
2.事故内容報告書
3.住宅の登記簿謄本
4.修理見積書
5.損害明細書
6.損害状況が分かる写真
主要な保険会社の保険金請求窓口の電話番号はこちらをご覧ください!
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2-1-2.手順2:修理・交換費用の見積もりを取る
損傷した家屋・家財をカメラで撮影した上で、修理費用の見積もりを業者に依頼します。
損傷が酷くて修理ができない場合、交換にかかる費用の見積もりが必要です。
なお、見積もりを取る際に、「落雷によって故障した」と証明する書類をもらっておくと手続きがスムーズに進みます。
2-1-3.手順3:必要書類を保険会社へ送付
手順1で提出を求められた6つの書類を保険会社へ送付します。
送付後7〜10日後に所定の口座へ保険金が振り込まれます。
詳しい保険金請求手続きの詳しい手順はこちらをご覧ください!
必見!!火災保険の請求方法とは?
2-2. 保険金支給額
2-2-1.修理・交換費用が保険金として支給される!
落雷による損害を受けた際は、修理・交換費用が保険金として支給されます。
交換する場合、壊れた家電と同様の家電への交換が前提のため、既に廃盤になっているのであれば、後継機種との交換費用が保険金として支給されます。
最新の家電への交換費用は支給されないのでご注意ください。
2-2-1.諸経費が支給されるケースもある!
修理・交換するための費用だけでなく、諸経費も保険金として支給される場合があります。
例えば、電子鍵が故障する場合、電子鍵の交換費用だけでなく、修理・交換が完了するまでの警備費用も補償されます。
また、付帯している特約によっては、お見舞金も支給されます。
落雷で火災が起きた際の保険金支給額はこちらをご覧ください!
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2-3.保険金請求時の豆知識
保険金請求時の豆知識を知っておくと、「保険金がスムーズに振り込まれる」「保険金を受け取り損ねない」といったメリットがあります。
2-3-1.豆知識1:落雷から月日が経って発覚した故障も補償される!
落雷が発生して月日が経ってから、家電の故障が発覚した場合、「落雷による故障」だと証明できれば保険金が支給されます。
修理業者に故障原因を調査してもらうことによって、落雷による故障を証明できます。
2-3-2.豆知識2:保険金を受け取り損ねないためには領収書を全て提出する!
落雷によって発生した全ての領収書を保険会社に提出しましょう。
根拠を証明できれば保険金は支給されます。
領収書を全て提出することによって、勝手に領収書が根拠を証明してくれるケースがあります。
自分では補償されると思っていなかった支払いに対して保険金が支給されます。
2-3-3.豆知識3:住宅ローンがある場合、質権設定を確認する!
火災保険の保険金が支給されると、満額保険金が下がります。
火災保険の保険金が住宅ローンの質権に設定されている場合、保険金を請求すると担保が減ってしまうため、銀行に「保険金を請求しても良いか」確認を取らなくてはいけません。
質権設定されているのに、確認を取らずに保険金を請求した場合、「借入金全額返金」「担保の追加」といった処罰が下されます。
3.落雷による損害を受けた際の火災保険に関するまとめ
火災保険は火災による損害だけが補償されるわけではありません。
落雷による損害も補償されます。
落雷の損害を受けた際は、火災保険が助けになるので、必ず保険金を請求するようにしましょう。
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