「火災保険申請代行には詐欺が多いって本当?」
「どういう手口で詐欺をするの?」
「詐欺被害の事例は?」
と疑問に思っていないでしょうか?
火災保険申請代行を利用したリフォーム工事の詐欺被害は増加傾向にあります。
国民生活センターに寄せられた被害相談は、2008年には36件しかなかったのに、2017年には1,177件にも及んでいます。
そこで今回は、火災保険申請代行を利用したリフォーム工事の詐欺について徹底解説いたします。
※火災保険申請代行の「サービス内容」「儲けの仕組み」を知らない方は、読み進める前に必ずこちらをご覧ください。
【要注意!!】火災保険申請代行サービスとは?
1.火災保険申請代行を利用した詐欺被害は年々増加中!
1-1.国民生活センターに寄せられた被害相談件数の推移
火災保険申請代行を利用したリフォーム工事の詐欺被害は年々増加しています。
国民生活センターに寄せられた年度別被害相談件数は下表の通りです。
年度 | 被害相談件数 |
2008年 | 36件 |
2009年 | 80件 |
2010年 | 111件 |
2011年 | 282件 |
2012年 | 548件 |
2013年 | 690件 |
2014年 | 663件 |
2015年 | 817件 |
2016年 | 1,081件 |
2017年 | 1,177件 |
1-2.詐欺被害が年々増加している2つの理由
1-2-1.理由1:火災保険申請代行をする業者が増えた
業者が火災保険申請代行をすることによって、顧客はリフォーム工事の実費負担を手間なく軽減できます。
顧客の実費負担が軽減すると、リフォーム工事契約を取りやすくなるため、火災保険申請代行をする業者が増加しています。
また、一つの業者が火災保険申請代行を始めると、競合他社も火災保険申請代行を始めざるえないため、増加に拍車をかけています。
詐欺をする業者の割合が同じでも、火災保険申請代行をする業者が増えると、被害件数は増加します。
1-2-2.理由2:詐欺の手口が巧妙になった
「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」と同様で、火災保険申請代行を利用した詐欺の手口は巧妙化しています。
何の知識もない人であれば、詐欺だと疑わないレベルまで進化しているため、詐欺被害件数が増加しています。
2.火災保険申請代行詐欺の被害者となる顧客の2つの見つけ方
火災保険申請代行を利用したリフォーム工事で詐欺をする業者は、具体的にどのような方法で被害者となる顧客を見つけているのかご説明いたします。
2-1.顧客の見つけ方1:点検商法
飛び込み訪問で「家の無料点検をおこなっています」と言って、点検を請け負います。
点検終了後に、「破損箇所」「破損を放置した場合のリスク」を伝えて、「火災保険を使えば実費負担ゼロで修理できる」と営業をします。
そして、リフォーム工事契約を結べた顧客に詐欺を仕掛けていきます。
具体的なセールストーク:屋根が破損していた場合
点検で屋根の破損が見つかった場合の具体的なセールストークは下記の通りです。
「点検の結果、屋根の破損が見つかりました。このまま放置しておくと、『雨漏り』『雨漏りによる漏電』『天井の腐敗』が発生するリスクがあります。『雨漏り』『雨漏りによる漏電』『天井の腐敗』が全て発生した場合、修繕費用は最低でも500万円必要です。今屋根の修理をしておけば150万円程度で済みますし、火災保険を使えば実費負担ゼロなので、屋根の修理をしませんか?」
火災保険を使った屋根修理のトラブルはこちらをご覧ください!
火災保険を使った屋根修理で多発する7つのトラブルとは?
2-2.顧客の見つけ方2:「実費負担無料」と謳ったチラシ
「火災保険を使えば実費負担無料!」と大々的に書かれたチラシを配布します。
問い合わせをしてきた人に、「本当に実費負担無料ですし、火災保険の申請を代行するのでお手間をかけません」と営業をします。
そして、リフォーム工事を結んだ顧客に詐欺を仕掛けていきます。
3.火災保険申請代行を利用した代表的な4つの詐欺被害
火災保険申請代行を利用したリフォーム工事で、具体的にどのような詐欺被害が発生しているのかご説明いたします。
3-1.詐欺被害1:実費負担がゼロじゃない
火災保険申請代行をする業者は「実費負担ゼロ」と集客をします。
しかし、保険金を使っても実費負担はゼロになりません。
「保険金請求直前の修繕個所の資産額」が保険金として支給されるため、保険金ではリフォーム費用を賄えません。
「この家の構造では少し良いグレードのリフォームが必要でした」といった適当な理由を付けられて、実費での支払いを請求されます。
3-2.詐欺被害2:違約金が発生する
リフォーム工事の契約書に解約した際の違約金が記されています。
契約書は文字がたくさん書かれているため、大半の人は違約金の記載に気づきません。
「実費負担が発生する」という理由で、リフォーム工事の解約を申し出た際に、違約金を請求されます。
3-3.詐欺被害3:追加工事代金を請求される
「実費負担ゼロ」を本当にするために、最初は安い費用で工事を請け負います。
工事が始まって顧客が解約を申し出られなくなった後に、「家の構造上、最初の見積もりでは工事ができません」といった適当な理由を付けて、追加工事代金を請求してきます。
追加工事代金の支払いを拒否した場合は、工事を途中で中断されてしまうため、支払わざるをえません。
3-4.詐欺被害4:解約ができない
保険金支給額が確定するまでに、最低でも10日間かかります。
リフォーム工事を契約してから火災保険の申請をした場合、クーリングオフ期間の8日間を過ぎてしまいます。
「実費負担がある」という理由で解約を申し出ても、解約が受け付けられないため、不足分を実費で支払って工事をしなくてはいけません。
4.火災保険申請代行を利用した代表的な3つのその他被害
火災保険申請代行を利用したリフォーム工事では、詐欺以外の被害も報告されています。
代表的な3つのその他被害をご説明いたします。
4-1.その他被害1:顧客が詐欺罪に問われた
保険会社に過大報告して保険金を請求する行為は詐欺罪に該当します。
しかし、下記のいずれかの理由から、火災保険申請代行をする業者は保険会社に過大報告をします。
- なるべく多くの保険金を支給させて工事代金を引き上げたい
- なるべく実費負担をゼロに近づけたい
保険会社は「被保険者が保険金を請求しなくてはいけない」と定めているため、火災保険申請代行をする業者は顧客のふりをして保険金を請求します。
過大報告が発覚した際は、顧客が詐欺罪に問われてしまいます。
4-2. その他被害2:監禁されて脅された
リフォーム工事の解約を申し出た際に、営業マンに監禁されて脅されます。
「保険金請求の代行までしたのだから、保険金が支給されなくても、リフォーム工事するのが筋だろ」といった無茶苦茶な言い分で脅してきます。
4-3. その他被害3:工事を勝手に始められた
「リフォーム工事契約→保険金支給→工事開始」の流れでリフォーム工事は始まります。
しかし、保険金が支給される前に勝手に工事が始められて、解約したくても解約できなくなります。
勝手に工事を始められたのに、「工事が始まっているので解約はできません」といった理由で解約を拒否されます。
5.火災保険申請代行をする業者は大半が詐欺業者!
火災保険申請代行を利用したリフォーム工事は、独占禁止法に抵触するため、発覚したら業者には処罰が下されます。
火災保険申請代行をやっている業者は、もちろん違法性を理解しています。
それでも火災保険申請代行を続けているのは、「法律を犯してでも儲けられれば良い」と考えているからです。
法律よりも自分たちの儲けが重要なため、平然と詐欺もおこないます。
火災保険申請代行の違法性はこちらをご覧ください!
火災保険の申請代行は違法?それとも合法?
6.火災保険申請代行で詐欺に遭わないための3つの対策
具体的にどういった対策を取れば、火災保険申請代行を利用したリフォーム工事の詐欺に遭わないのかご説明いたします。
6-1.詐欺に遭わないための対策1:契約までの順序を変える
火災保険申請代行がセットのリフォーム工事は、「リフォーム工事契約→火災保険申請代行→工事開始」の流れです。
保険金が支給される前にリフォーム工事を契約するから、詐欺に遭います。
保険金支給された後にリフォーム工事契約を結ぶことによって、詐欺被害に遭いようがなくなります。
顧客が保険金を請求してリフォーム工事をする場合、「見積もり→保険金支給→リフォーム工事契約→工事開始」の流れのため、詐欺をする気がない会社であれば、契約の順序を「火災保険申請代行→リフォーム工事契約→工事開始」に変えてくれます。
契約の順序を変える提案に応じない業者は詐欺をする気のため、別の業者に乗り換えるのがいいでしょう。
6-2.詐欺に遭わないための対策2:有料の専門業者を使う
火災保険申請代行を有料でやっている専門業者があります。
有料の専門業者はリフォーム工事を契約するのが目的ではありません。
保険金を引っ張ってくることによって売上を立てているため、リフォーム工事で詐欺をする必要はありません。
もし、火災保険申請代行を利用するなら、リフォーム工事とセットの火災保険申請代行ではなく、有料の専門業者の火災保険申請代行を利用しましょう。
有料の専門業者の手数料相場はこちらをご覧ください!
火災保険申請代行の手数料相場は?安く済ませる3つの方法とは?
6-3.詐欺に遭わないための対策3:火災保険申請代行をしている業者に依頼しない
先ほどもご説明した通り、リフォーム工事と火災保険申請代行をセットにしている業者の大半は詐欺業者です。
リフォーム工事と火災保険申請代行をセットにしている業者を利用しないのが、詐欺に遭わないための一番の対策です。
やり方さえ分かれば、火災保険の保険金請求申請は誰でもできます。
顧客自身が保険金請求をして、火災保険申請代行をやっていない業者にリフォーム工事を依頼するのがいいでしょう。
火災保険の保険金申請手続きはこちらをご覧ください!
家が火事に!「半焼・部分焼・ぼや」した後の手続きを徹底解説!
7.火災保険申請代行を利用した詐欺に関するまとめ
火災保険申請代行を利用したリフォーム工事の詐欺は年々増加しています。
国民生活センターに寄せられた被害相談件数は、2008年には36件しかなかったのに、2017年には1,177件にも及んでいます。
報告されている代表的な詐欺被害は下記の4つです。
被害1:実費負担がゼロじゃない
被害2:違約金が発生する
被害3:追加工事代金を請求される
被害4:解約ができない
詐欺に遭わないための対策は下記の3つです。
対策1:契約までの順序を変える
対策2:有料の専門業者を使う
対策3:火災保険申請代行をしている業者に依頼しない
3つのいずれかの対策を講じて、火災保険申請代行を利用した詐欺に遭わないようにしましょう。
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