落雷でエアコンが故障!火災保険で補償される?

落雷でエアコンが故障!火災保険で補償される?

 

落雷したら、エアコンが故障するケースがあります。

落雷によるエアコンの故障は、火災保険で補償されます。

保険金請求手続きを取れば保険金が支給されます。

そこで今回は、落雷でエアコンが故障した際の火災保険について徹底解説いたします。

 

落雷でエコキュートが故障した際の火災保険についてはこちらをご覧ください!
落雷でエコキュートが故障!火災保険で補償される?

 

1.エアコンが落雷で故障する原因は過電流!

避雷針ではなく自宅付近の電柱に落雷する場合があります。

その際、「電線→コンセント→エアコン」の順に過剰な電流が流れ込むため、オエアコンがオーバーヒートを起こして、故障します。

「電源が入らない」「エラーが表示されて使用できない」「ガス漏れを起こす」といった故障が起きます。

 

過電流が原因で火災が発生するメカニズムはこちらをご覧ください!
落雷で火災が発生するメカニズムは?

 

2.落雷でエアコンの故障した際の火災保険の補償範囲

2-1.落雷によるエアコンの故障は火災保険で補償される!

家財の損害を補償する火災保険に加入していれば、落雷によるエアコンの故障は火災保険で補償されます。

修理費用または交換費用が保険金として支給されます。

 

2-2.備え付けのエアコンの故障は貸主の火災保険で補償される!

賃貸物件では、エアコンが備え付けられているケースがあります。

備え付けのエアコンは貸主の家財のため、落雷で故障した場合は、貸主の火災保険で補償されます。

借主の火災保険では補償されません。

「落雷でエアコンが故障した」旨を貸主に報告して、修理してもらいます。

 

3.落雷でエアコンが故障した際の火災保険金支給額

落雷でエアコンが故障したら修理費用または交換費用が保険金として支給されます。

 

3-1.エアコンを修理する際の保険金支給額

故障内容に応じた修理費用が保険金として支給されます。

下表は故障内容別の修理費用です。

故障内容 修理費用(=保険金支給額)
室外機の故障 2〜4万円
室内機の故障 2〜3万円
配管の破損 4〜7万円

 

3-2.エアコンを交換する際の保険金支給額

故障したエアコンと同じエアコンへの交換費用が保険金として支給されます。

故障したエアコンが廃盤になっていた場合は、後継機種への交換費用が保険金として支給されます。

例えば、下表の条件のエアコンの場合、交換費用は現在価格10万円のため、保険金として10万円支給されます。

購入年数 10年
購入価格 50万円
現在価格 10万円

 

4.落雷でエアコンが故障した際の火災保険金請求手続き

落雷でエアコンが故障した際の保険金請求手続きは、一般的な保険金請求手続きと一緒です。

ただしエアコン特有の事情もみられます。

 

4-1.手続き1:保険会社へ連絡

保険会社へ連絡して、「保険金を請求する」旨を伝えます。

連絡してから3〜7日後に「保険金請求申請書」「事故内容報告書」が郵送されてきます。

 

主要な保険会社の保険金請求窓口の電話番号はこちらをご覧ください!
火災発生情報の問い合せ先と火事を起こした時の問い合わせ先とは?

 

4-2.手続き2:メーカーから見積もりを取る

故障したエアコンのメーカーに連絡をして、修理費用の見積もりを取ります。

修理が困難な場合は、交換費用の見積もりを取ります。

修理または交換の見積もりを取ったら、「修理見積書」と「損害明細書」がメーカーから発行されます。

 

4-3.手続き3:保険会社に必要書類を提出する

保険会社に下記の5点を提出します。

1.保険金請求書

2.事故内容報告書

3.登記簿謄本

4.修理見積書

5.損害明細書

なお、保険会社から「エアコンの写真」の提出を求められたら、修理見積もりの前にエアコンを撮影して、写真を提出しなくてはいけません。

 

4-4.手続き4:所定の口座へ保険金振り込み

必要書類を保険会社に郵送してから7〜10日後に、所定の口座へ保険金が振り込まれます。

 

落雷で火災が起きた際の保険金請求手続き方法はこちらをご覧ください!
落雷で火事発生!その後の対応と保険金支給額は?

 

5.落雷でエアコンが故障した際の3つの注意点

落雷でエアコンが故障した際の注意点が3つあります。

火災保険とは関係ありませんが、落雷でエアコンが故障した際に必ず注意しなくてはいけないポイントですので、目を通してください。

 

保険金請求する際の注意点はこちらをご覧ください!
落雷による損害に火災保険は使える?補償範囲と保険金支給額は?

 

5-1.注意点1:コンセントを抜く

落雷でエアコンが故障した場合、ガス管が破損をして、ガス漏れを起こしている可能性があります。

火事やガス爆発といった二次被害を防ぐために、コンセントは抜いておきましょう。

 

5-2.注意点2:修理には時間がかかる

落雷でエアコンが故障したら、修理または交換をしなくてはいけません。

交換の場合は、2〜3日で新しいエアコンに交換されます。

しかし、修理の場合は、部品を取り寄せなくてはいけないため、修理完了までに最低1週間かかります。

特に、古い型のエアコンを修理する場合は、部品を海外から取り寄せなくてはいけないため、最低2週間かかります。

繁忙期と被ったら、修理完了まで1ヶ月かかるケースもあります。

 

5-3.注意点3:代替品は基本なし

修理に時間がかかるとしても、基本的に代替品は取り付けられません。

夏や冬にエアコンが故障した場合は、扇風機やストーブをエアコンの代わりに使わなくてはいけません。

支給された保険金の用途は自由のため、エアコンがない生活に耐えられない場合は、実費で不足分を支払って、交換するのも一つの手です。

 

 

6.落雷でエアコンが故障した際の火災保険に関するまとめ

落雷でエアコンが故障した際は、火災保険で補償されます。

修理費用または交換費用が保険金として支給されます。

エアコンの修理費用・交換費用は高額なため、下記の手順で必ず保険金を請求するようにしましょう。

手続き1:保険会社へ連絡

手続き2:メーカーから見積もりを取る

手続き3:保険会社に必要書類を提出する

手続き4:所定の口座へ保険金振り込み


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