従来のガス給湯器ではなく、エコキュートが普及しています。
エコキュートは都市・プロパンガスを使用しないため、ガス給湯器よりもガス料金が安いです。
しかし、エコキュートの普及と比例するように、落雷によるエコキュートが故障する事例が発生しています。
火災保険に加入している場合、契約によってはエコキュートが補償されます。
そこで今回は、エコキュートが落雷で損害を受けた際の火災保険について徹底解説いたします。
エアコンが落雷で故障した際の火災保険についてはこちらをご覧ください!
落雷でエアコンが故障!火災保険で補償される?
1.落雷でエコキュートは故障する!
落雷後にエコキュートが故障したのであれば、落雷が原因の可能性が高いです。
実際、落雷によるエコキュートの故障は多発しています。
1-1.自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」とは?
エコキュートとは自然冷媒ヒートポンプ給湯器です。
「空気熱を圧縮→空気熱を高温化→高温の空気熱を水熱に変換」の順で湯を沸かします。
空気熱で湯を沸かすことによって、ガス代が節約できるため、急速に普及しています
1-2.落雷でエコキュートが故障する原因
落雷で過電流が発生することによって、エコキュート内部の配線が損傷して、故障します。
エコキュートは「タンク」と「室外機」を野外に設置しないといけないため、落雷の影響を受けやすいです。
落雷すると、「起動しない」「エラー表示のまま使用できない」といった故障が起きます。
過電流が原因で火災が発生するメカニズムはこちらをご覧ください!
落雷で火災が発生するメカニズムは?
2.落雷でエコキュートが故障した際の火災保険の補償内容
2-1.落雷でエコキュートが故障した際の火災保険の補償範囲
火災保険が「建物だけ」に掛けられているのか、「建物と家財」に掛けられているのかで、補償は異なります。
エコキュートは家財として扱われるため、火災保険が建物だけに掛けられている場合、エコキュートの故障は補償されません。
一方で、「建物と家財」に火災保険が掛けられている場合、エコキュートの故障は補償されます。
2-2.落雷でエコキュートが故障した際の保険金支給額
落雷で故障したエコキュートの修理費用または交換費用が保険金として支給されます。
基本的には修理費用が保険金として支給されますが、損傷が酷くて交換しなくてはいけない場合のみ、交換費用が保険金として支給されます。
保険金として支給される交換費用は、故障したエコキュートと同じ型のエコキュートへの交換費用です。
故障したエコキュートが廃盤になっていた場合は、後継機種への交換費用が保険金として支給されます。
2-3.エコキュートの修理費用例
落雷でエコキュートが故障した場合、修理費用が高額になるケースが多いです。
簡単な部品交換なら3〜7万円ですが、「ヒートポンプ」「タンクユニット」を交換するのには、10万円以上かかります。
さらに修理スタッフの出張費が1.4〜1.8万円/人かかります。
3.落雷でエコキュートが故障した際の火災保険金請求手続き
3-1.保険金請求手続きをする際に必要な書類
火災保険の保険金請求をする際は、下記の6点を保険会社へ提出しなくてはいけません。
1.保険金請求書
2.事故内容報告書
3.修理見積書
4.損害明細書
5.登記簿謄本
6.損害状況がわかる写真
3-2.落雷でエコキュートが故障した際の保険金請求手続き手順
保険金を受け取るためには、エコキュートを修理または交換する前に、保険金請求しなくてはいけません。
言い換えれば、保険金を請求しないと、エコキュートを修理または交換できないため、いつまで経っても温かいシャワーを浴びられません。
エコキュートの故障が発覚したら、なるべく早く保険金請求手続きを取った方がいいでしょう。
3-2-1.手続き1:保険会社へ連絡する
加入している火災保険の保険会社に連絡をして、「保険金を請求する」旨を伝えます。
連絡から3〜7日後に、「保険金請求書」と「事故内容報告書」が郵送されてきます。
主要な保険会社の保険金請求窓口の電話番号はこちらをご覧ください!
火災発生情報の問い合せ先と火事を起こした時の問い合わせ先とは?
3-2-2.手続き2:損害状況が分かる写真を取る
保険会社に損害状況が分かる写真を提出しなくてはいけません。
修理見積もりが取ってしまうと、派遣されてきたスタッフに色々と触られて、損害状況が分かりづらくなってしまうため、修理見積もりを取る前に写真を撮影します。
具体的には、「落雷によってエコキュートの一部が焼け焦げている」といったはっきり分かる損害箇所を撮影します。
3-2-3.手続き3:修理または交換の見積もりを取る
エコキュートの販売元に連絡をして、「エコキュートが修理してほしい」旨を伝えます。
派遣されたスタッフから、修理見積書と損害明細書を受け取ります。
そのうえで、必要書類を揃えて保険会社に提出します。
3-2-4.手続き4:登記簿謄本を取りに行く
エコキュートが設置されていた建物の登記簿謄本を取りに行きます。
登記簿謄本は、建物がある地域の法務局で取得できます。
3-2-4.手続き5:必要書類を提出
下記の6点を保険会社へ郵送します。
1.保険金請求書
2.事故内容報告書
3.登記簿謄本
4.修理見積書
5.損害明細書
6.損害状況がわかる写真
郵送から7〜10日後に所定の口座へ保険金が支給されます。
落雷で火災が起きた際の保険金請求手続き方法はこちらをご覧ください!
落雷で火事発生!その後の対応と保険金支給額は?
2-2. 落雷でエコキュートが故障した際の火災保険の豆知識
エコキュートの修理費用または交換費用は高額です。
なるべく多くの保険金を受け取るためにも、火災保険の豆知識を知っておきましょう。
2-2-1.豆知識1:入浴代が保険金として支給される
火災保険は、エコキュートが修理業者に持ち帰られている期間中の入浴代も保険金として支給します。
故障の仕方によっては、エコキュートを一旦持ち帰って、修理する必要があります。
エコキュートを持ち帰られている期間は、自宅のお風呂に入れないため、銭湯や温泉に行かなくてはいけません。
エコキュートを持ち帰られている期間の入浴代の領収書を提出すれば、火災保険は入浴代も保険金として支給します。
2-2-2.豆知識2:領収書は全て提出する!
エコキュートの修理費用・交換費用に加え、その他諸経費も火災保険は補償します。
エコキュートが破損している期間中の支払いの領収書を全て提出すると、保険会社が勝手に判断をして、その他諸経費の保険金を支給します。
自分が想像もしていなかった保険金が支給されるケースがあります。
保険金請求する際の注意点はこちらをご覧ください!
落雷による損害に火災保険は使える?補償範囲と保険金支給額は?
3.落雷でエコキュートが故障した際の火災保険に関するまとめ
「ガス代を節約できる」といった理由から、エコキュートの利用者は次第に増えています。
エコキュートの利用者の増加に伴って、落雷による故障も増えています。
家財の火災保険に加入していれば、落雷によるエコキュートの故障は補償されます。
請求をすれば、修理費用・交換費用が保険金として支給されるため、必ず保険金請求手続きを取るようにしましょう。
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