「『高層ビル』『タワーマンション』『避雷針』で落雷が避けられる」という理由で、現代の日本では落雷が原因で大規模な火事は起こらないと考えられています。
しかし、『高層ビル』『タワーマンション』『避雷針』が立っている地域でも、落雷による火災は発生しています。
そこで今回は、落雷で火災が発生するメカニズムをご説明いたします。
1.落雷が発生するメカニズム
1-1.落雷は静電気によって発生する
雲と雲が擦れることによって雲に強力な静電気が溜まります。
静電気が溜まり続けると、蓄えきれなくなるため、大地に向かって放電をします。
この大地への放電が落雷です。
1-2.乾燥すると落雷が発生しやすい
冬にドアノブを触れると静電気が走るのと同様の原理で、乾燥する季節には落雷が発生しやすいです。
乾燥すると雲に静電気が溜まりやすいため、放電のサイクルが早まります。
2.落雷で火災が発生するメカニズム
生活圏には避雷針が設置されているため、落雷が建物に直撃して火災になるケースはありません。
下記のいずれかのメカニズムによって落雷で火災が発生します。
1.高圧電流または電柱に落雷して火災が発生
2.ガス管から電流が流れ込んで火災が発生
2-1.メカニズム1:高圧電流または電柱に落雷して火災が発生
高圧電線または電柱に落雷した際に、火災は発生します。
落雷によって電線に過剰な電流が流れ込むため、「コンセント内の埃に引火」または「コンセントに接続している電気製品がショート」して、出火します
在宅しているのであればすぐに消火できますが、不在であれば消火活動ができないため、火災に発展します。
2-2.メカニズム2:ガス管から電流が流れ込んで火災が発生
落雷によって地中に埋められているガス管に電流が走り、住宅内に電流が流れ込んできます。
ガスコンロの設置箇所がステンレス板だと、ステンレス板と付近の電源が接続回路を形成しています。
ガス管から流れ込んだ電流が接続回路に到達した際に、爆発が発生して、火災が起きます。
3.落雷による火災の出火箇所はコンセント付近が多い!
住宅内に流れ込む過剰な電流は、真っ先にコンセントに到達するため、コンセントまたはコンセントに繋がっている電化製品に強い電流が流れます。
そのため、「コンセントプラグ」または「コンセントと繋がっている電化製品」からの出火が起きやすいです。
4.落雷による火災が発生しやすい場所は住宅街!
周りに高い建物がない住宅街で落雷による火災が発生しやすいです。
周りに高い建物がないため、高圧電線や電柱に落雷する確率が高いです。
住宅に落雷が直撃するケースもあります。
また、「タコ足配線になっている」「コンセントプラグに埃が溜まっている」家庭も多いため、更に出火リスクが高いです。
5.落雷による火災への4つの対策
落雷による火災は「家」と「人の命」を奪うため、できる限り対策を取っておく方が良いでしょう。
4-1.対策1:アース端子を設置する
アース端子を設置して、アース線を接続すると、電化製品に流れ込んできた過剰な電流を地上に逃がせるため、落雷による火災の発生リスクを軽減できます。
落雷による火災の原因は、「コンセント内の埃に引火」「コンセントに繋がっている電化製品のショート」です。
コンセントに付けっ放しにしている電化製品の電源コードをアース端子に設置することによって、「電化製品がショート」するリスクを消せます。
4-2.対策2:電化製品の電源を抜く
電化製品の電源を抜くことによって、落雷による火災のリスクを軽減できます。
コンセントに過剰な電流が流れ込んできても、電化製品には流れ込まないため、「電化製品がショート」するリスクを消せます。
4-3.対策3:落雷防護機器を設置する
落雷防護機器を設置すると、コンセントに過剰な電流が流れ込むのを防げるため、「コンセント内の埃に引火」するリスクが消えます。
なお、落雷防護機器は家電量販店で販売されています。
4-4.対策4:火災保険に加入する
落雷で火災が起きたら、家を失う可能性があります。
家を失うと1,000万円以上の出費になるため、今後の生活に支障をきたします。
落雷による火災で家を失っても、今まで通りの生活をできるように、火災保険に加入しておいた方が良いでしょう。
火災保険は「落雷による火災の損害」を補償します。
落雷で火災が起きたら保険金が支給されるため、落雷による火災以降も今まで通りの生活ができます。
付帯する特約によっては、最大100万円の臨時金も支給されるため、当面の生活費にも困りません。
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6.落雷で火災が起きるメカニズムに関するまとめ
下記のいずれかのメカニズムで落雷による火災が発生します。
1.高圧電線または電柱に落雷して火災が発生
2.ガス管から電流が流れ込んで火災が発生
周りに高い建物がない住宅街では、高圧電線または電柱に落雷するため、落雷による火災が発生しやすいです。
落雷による火災が発生したときのために、下記の4つの対策をしましょう。
対策1:アース端子を設置する
対策2:電化製品の電源を抜く
対策3:落雷防護機器を設置する
対策4:火災保険に加入する
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