必見!!火災保険の請求方法とは?

必見!!火災保険の請求方法とは?

 

「火災保険の保険金を受け取るにはどのような手続きを取ればいいの?」

「保険金を低く見積もられないための方法はないの?」

「保険金請求をスムーズに済ます方法はないの?」

と疑問に思っていませんか?

 

火災保険を請求経験がある人は少ないため、誰かに聞いても、教えてもらえる可能性は低いです。

 

また、保険会社に電話して聞いても、「必要書類を送ってください」と言われるだけです。

必要書類の取得方法まで教えてくれません。

 

そこで今回は、火災保険の保険金請求方法について徹底解説いたします。

 

賃貸物件で火事を起こした後の手続きはこちらをご覧ください!
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1.火災保険の保険金請求手続き方法

火災保険の保険金請求手続き方法は、「『火事』『落雷』『地震』等の災害で建物が損害を受けた場合」と「災害以外で損害を受けた場合」で異なります。

 

1-1.災害で建物が損害を受けた際の保険金請求手続き方法

保険金を受け取るまでの流れは下記の通りです。

 

1-1-1.流れ1:罹災状況申告書を提出

消防署で罹災状況申告書を提出します。

罹災状況申告書とは、罹災証明書の発行を申請する書類です。

「災害で被害を受けた人が多い」といった理由がなければ、7〜10日間で罹災証明書は発行されます。

 

罹災状況申告書の提出方法はこちらをご覧ください!
火事後に必要な「罹災証明書」って何?申請方法と必要な場面を解説!

 

1-1-2.流れ2:保険会社に連絡

「保険金を請求する」旨を保険会社に伝えます。

下記の4つの質問をされて、保険金請求の申し出は受理されます。

1.被保険者の氏名

2.契約番号

3.被害状況

4.罹災状況申告書の提出有無

 

主要な損害保険会社の保険金請求窓口はこちらをご覧ください!
火災発生情報の問い合せ先と火事を起こした時の問い合わせ先とは?

 

1-1-3.流れ3:鑑定人の調査

保険会社から鑑定人が派遣されてきます。

鑑定人は第三者の立場から「どの程度の被害なのか」を調査します。

 

1-1-4.流れ4:損害箇所の写真を撮る

災害で損害を受けた箇所の写真を撮ります。

出火箇所付近の「損害状況」である程度の被害は証明できるため、出火箇所付近の写真を多めに撮ります。

 

1-1-5.流れ5:原状回復費用の見積もりを取る

建物と家財の原状回復費用の見積もりを取ります。

見積もりを取ると、見積書と損害明細書が発行されます。

見積もりを取らなくてはいけない原状回復費用は下記の2つです。

  • リフォーム費用または建て替え費用
  • 家財の修理費用または交換費用

それぞれの原状回復費用の見積もりを依頼する業者は下表の通りです。

費用 見積もりを依頼する業者
リフォーム費用 リフォーム業者
建て替え費用 1.解体業者
2.ハウスメーカーまたは地方工務店
家財の修理費用 メーカー
家財の交換費用 家電量販店またはお近くの電気屋

※建て替え費用は、1と2の業者から見積もりを取らなくてはいけません。

 

保険会社に評価される見積書の作成方法はこちらをご覧ください!
火災保険金請求する!見積もりを取るときの4つの注意点とは?

リフォーム業者の選び方はこちらをご覧ください!
悪徳業者撲滅!!火事後のリフォーム会社を選ぶ7つのポイントとは?

解体業者の選び方はこちらをご覧ください!
火事で家が全焼!信頼できる解体業者を選ぶ7つのポイントとは?

ハウスメーカーまたは地方工務店の選び方はこちらをご覧ください!
火事で家が全焼!建て替え業者を選ぶ6つのポイントとは?

 

1-1-6.流れ6:罹災証明書発行

消防署で罹災証明書を発行します。

 

1-1-7.流れ7:滅失登記(全壊した場合のみ)

家が全焼した場合は、法務局で滅失登記をします。

滅失登記完了までに7〜10日間かかります。

滅失登記完了後、閉鎖事項証明書を発行します。

 

1-1-8.流れ8:3つの書類を鑑定人に送付

下記の3つの書類を鑑定人に送付します。

1.見積書

2.損害明細書

3.罹災証明書

4.閉鎖事項証明書(全壊した場合のみ)

基本的にはFAXで送付しなくてはいけませんが、「家にFAXない」といった理由があれば、郵送も可能です。

 

1-1-9.流れ9:保険金支給額確定の連絡

保険会社から保険金支給額確定の連絡が来ます。

確定した保険金支給額に不服があれば、異議を申し立てられます。

異議を申し立てた場合、鑑定人が再調査に来て、保険金支給額を決め直します。

保険金支給額確定後5〜7日後に保険金請求書が郵送されてきます。

 

1-1-10.流れ10:保険金請求書を郵送

保険金請求書に必要事項を記入して、保険会社へ郵送します。

 

「保険金請求書」「事故内容報告書」の書き方はこちらをご覧ください!
適正な火災保険金を受け取るための請求書の書き方とは?

 

1-1-11.流れ11:所定の口座へ保険金振込

保険金請求書を郵送してから3〜7日後に、保険金請求書に記入した銀行口座へ保険金が振り込まれます。

 

1-2.災害以外で損害を受けた際の保険金請求手続き方法

保険金を受け取るまでの流れは下記の通りです。

 

外壁工事の火災保険の使用はこちらをご覧ください!
外壁のリフォームに火災保険は使える?保険金請求時の注意点とは?

 

1-2-1.流れ1:保険会社へ連絡

保険会社に「保険金を請求する旨」を伝えます。

5〜7日後に「保険金請求書」と「事故内容報告書」が郵送されてきます。

 

1-2-2.流れ2:鑑定人の調査(建物の損害を補償してもらう場合)

建物の損害を補償してもらう場合は、鑑定人の調査を受けます。

鑑定人が中立的な立場から「どの程度被害が出ているのか」調査します。

 

1-2-3.流れ3:損害箇所の写真を取る

損害箇所の写真を撮ります。

「破損箇所」「ショートして焦げている箇所」といった損害がはっきりと分かる写真を撮ります

 

1-2-4.流れ4:原状回復費用の見積もりを取る

原状回復費用の見積もりを取ります。

見積もりを取ると、損害明細書も発行されます。

それぞれの原状回復費用の見積もりを依頼する業者は下表の通りです。

費用 見積もりを依頼する業者
リフォーム費用 リフォーム業者
家財の修理費用 メーカー
家財の交換費用 家電量販店またはお近くの電気屋

 

1-2-5.流れ5:保険金支給額確定の連絡(建物の損害を補償してもらう場合)

保険会社から保険金支給額確定の連絡が来ます。

確定した保険金支給額が不服であれば、異議を申し立てられます。

 

1-2-6.流れ6:登記簿謄本を発行

法務局で建物の登記簿謄本を発行します。

 

1-2-7.流れ7:6つの書類を保険会社に郵送

下記の6つの書類を保険会社に郵送します。

1.保険金請求書

2.事故内容報告書

3.見積書

4.損害明細書

5.登記簿謄本

6.損害状況が分かる写真

 

1-2-8.流れ8:保険金支給額確定の連絡

保険会社から保険金支給額確定の連絡が来ます。

確定した保険金支給額に不服があれば、異議を申し立てられます。

 

1-2-9.流れ9:所定の口座へ保険金振込

必要書類を郵送してから3〜7日後に、保険金請求書に記入した銀行口座へ保険金が振り込まれます。

 

保険金を請求する際の必要書類はこちらをご覧ください!
火災保険金請求時の必要書類とは!?

 

2.適正な保険金を受け取るための3つの請求方法

2-1.適正な保険金を受け取るための請求方法1:多めに写真を送る

写真は損害状況を最も忠実に現すため、損害の証明材料として最も強いです。

多めに写真を撮って保険会社に郵送することによって、保険会社は損害状況を正確な判断できるため、適正な保険金が支給されます。

 

2-2.適正な保険金を受け取るための請求方法2:異議を申し立てる

「鑑定人」と「保険金支給額を決める担当者」も人間です。

間違いで保険金支給額が低く見積もられている可能性があります。

異議を申し立てると、再調査がおこなわれるため、適正な保険金支給額に訂正されます。

 

2-3.適正な保険金を受け取るための請求方法3:鑑定人と友好関係を築く

「鑑定人」も人間です。

保険金請求者の感じが悪かったら、補償されるか微妙な損害を補償不可にするため、保険金支給額が少なくなります。

鑑定人に愛想良く接することによって、補償されるか微妙な損害が補償可になるため、保険金支給額が多くなります。

 

適正な保険金を受け取るためのコツはこちらをご覧ください!
火災保険金を請求するときの6つのコツとは?

 

3.保険金請求手続きをスムーズに済ます3つの方法

3-1.保険金請求手続きをスムーズに済ます方法1:罹災証明書を5枚以上発行する

災害後は罹災証明書が何枚も必要です。

1枚ずつしか発行しなかったら、使用するたびに消防署に発行しに行かなくてはいけません。

一気に5枚発行することによって、「鑑定人に送付する罹災証明書がない」といった事態を防げるため、スムーズに保険金請求手続きを済ませます。

 

3-2.保険金請求手続きをスムーズに済ます方法2:保険金支給額を予想する

資金に余裕がある人以外は、保険金支給額によって「リフォーム費用」「建て替え費用」が変動します。

保険金支給額を予想することによって、初めから完成度の高い見積書が出来るため、保険金請求手続きがスムーズに済みます。

 

焼損別の保険金支給額はこちらをご覧ください!
火事が起きた!火災保険の補償範囲と補償額を焼損別に徹底解説!

 

3-3.保険金請求手続きをスムーズに済ます方法3:早めに見積もり依頼をする

時期によって業者の忙しさが異なります。

繁忙期だと見積もりを取るのに2週間以上かかるため、保険金請求手続きも滞ります。

早めに見積もり依頼をすることによって、何もできない期間が短くなるため、保険金請求手続きがスムーズに済みます。

 

保険金の請求期限はこちらをご覧ください!
火災保険の請求期限は3年!?期限内でも請求できないケースは?

 

4.火災保険の保険金請求方法に関する3つの注意点

4-1.注意点1:大規模災害時には写真と罹災証明書で保険金支給額が決まる

大規模災害が発生したら、たくさんの人が保険金請求をするため、保険会社も手が回りません。

「家の全壊」といった分かりやすい損害や「屋根の破損」といった軽度の損害は、写真と罹災証明書だけで保険金支給額が決められます。

 

4-2.注意点2:鑑定人が調査に来ないと保険金支給額が低くなりやすい

保険会社は極力保険金を支払いたくないです。

中立的立場の鑑定人が調査に来ないと、保険会社が損害状況を調査をするため、保険金が低くなりやすいです。

 

4-3.注意点3:火災保険申請代行は利用しない方が良い

火災保険申請代行は保険契約違反です。

発覚したら、「契約解除」「保険金が支給されない」といった不利益を被ります。

また、リフォーム工事とセットで火災保険申請代行をしている業者は、大半が詐欺業者のため、「解約料として工事代金の50%を請求された」「追加費用を請求された」といった被害を受けます。

 

火災保険申請代行の違法性はこちらをご覧ください!
火災保険の申請代行は違法?それとも合法?

火災保険申請代行の詐欺被害はこちらをご覧ください!
火災保険申請代行は詐欺ばかり!?巧妙な手口と4つの被害とは?

 

5.火災保険の保険金請求方法に関するまとめ

火災保険の保険金請求方法は、「災害時」と「災害時以外」で異なります。

適切な保険金請求をしなければ、「保険金が支給されない」「保険金支給額が少ない」といった不利益を被るため、必ず適切な保険金請求をしましょう。

 

全焼後の全体的な手続きの流れはこちらをご覧ください!
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