「火事見舞いの封筒は何を使えば良いの?」
「火事見舞いの書き方のマナーは?」
「どのようにお金を入れれば良いの?」
とお悩みではないでしょうか?
日本では火事を経験する人が少ないです。
火事見舞いを渡した経験がある人も少ないため、知人に聞いたところで、「封筒の書き方」や「どんな封筒を使えば良いのか」は教えてもらえません。
そこで今回は、火事見舞いの封筒について徹底解説いたします。
隣家へ渡す火事見舞いはこちらをご覧ください!
火事が隣家に延焼!お見舞金は渡すべき?
1.火事見舞いに使う封筒の3つのマナー
1-1.封筒のマナー1:水引は不要
水引には「祝う」という意味があります。
火事見舞いに水引を使うと、「火事が起きたのを祝っている」という意味になるため、水引は不要です。
1-2.封筒のマナー2:のしは不要
のしには「伸ばす」という意味があります。
火事見舞いにのしを使うと、「火事の被害が長引くように」という意味になるため、のしは不要です。
1-3.封筒のマナー3:白封筒を使う
火事見舞いに使う封筒は「白封筒」にするのがマナーです。
赤色は「火事」を連想させるため、火事見舞いに赤色が入った封筒を使用してはいけません。
また、茶封筒は重要な書類を郵送する際に使用する封筒のため、火事見舞いの封筒には適していません。
2.火事見舞いの封筒は水引とのしを外したのし袋がオススメ!
火事見舞いの封筒は白封筒が無難です。
しかし、白封筒で現金を渡すのは味気ないため、「水引」と「のし」を外したのし袋を使うのがオススメです。
ただ、のし袋には赤線が入っているケースが多いので、「赤線があるかどうか」しっかり確認してから購入しましょう。
3.火事見舞いに使う封筒の書き方
3-1.表の上半分にお見舞い名目を書く
火事見舞いに使う封筒の上半分に、下記のいずれかのお見舞い名目を書きます。
1.火災御見舞
2.類焼御見舞
3.近火御見舞
3-1-1.火災御見舞を使用する場面
自宅が火事になった人へお見舞金を渡す際に、「火災御見舞」を使用します。
火事のお見舞いにも使用できる名目のため、火事が起きた経緯が分からない人へお見舞金を渡す際にも使用できます。
3-1-2.類焼御見舞を使用する場面
もらい火して火事になった人へお見舞金を渡す際に、「類焼御見舞」を使用します。
類焼御見舞を使用する具体的場面は下記の通りです。
- 火元が延焼した家へお見舞金を渡すとき
- もらい火した知り合いにお見舞金を渡す時
3-1-3.近火御見舞を使用する場面
火事は起きていないが、近隣住民の火事によって迷惑を受けた人へお見舞金を渡す際に、「近火御見舞」を使用します。
近火御見舞を使用する具体的場面は下記の通りです。
- 火元がもらい火をしていない近隣住民へお見舞金を渡すとき
- 近所で火事が起きた知り合いにお見舞金を渡すとき
3-2.表の下半分に氏名を書く
表の下半分に自分の名前を書きます。
お見舞い名目よりも小さな字で名前を書くのがポイントです。
4.火事見舞いの封筒に現金以外を入れられる?
火事見舞いの封筒に現金以外を入れるのはマナー違反です。
現金以外の火事見舞いを渡したいのであれば、別の包みを用意します。
「図書カード」や「商品券」といった金券を渡す際は、店で用意されている包みで問題ありません。
5.火事見舞いの渡し方
5-1.火事見舞いを渡すタイミング
火事見舞いを渡す相手によって渡すタイミングが異なります。
5-1-1.火事が延焼して被害を受けた隣家へ火事見舞いを渡すタイミング
消火直後に火事見舞いを渡すのがマナーです。
もらい火した隣家への火事見舞いはお詫びの意味も含まれているため、消火直後に火事見舞いを渡しに行きます。
5-1-2.自分が火事の発生に関与していない知人へ火事見舞いを渡すタイミング
火事発生から2~3週間後に渡すのがマナーです。
火事発生直後は忙しいため、落ち着きを取り戻す2~3週間後に火事見舞いを持っていきます。
5-1-3.近親者へ火事見舞いを渡すタイミング
火事発生から3日以内に火事見舞いを渡すのがマナーです。
近親者への火事見舞いは、安否確認の意味合いが大きいです。
ただ、火事直後は忙しいため、3日以内に火事見舞いを渡します。
取引先の会社へ火事見舞いを渡すタイミングはこちらをご覧ください!
今後も良好な関係を継続できる!取引先会社への火事見舞いのマナー
5-2.封筒の渡すときの気配りが重要!
火事の被害者は精神的ダメージを負っているため、火事見舞いを渡すときは気配りが重要です。
具体的な気配りは下記の3つです。
・必要以上に詮索しない
・慰めの言葉をかける
・「手伝えることがあれば言ってください」と伝える
6.火事見舞いを郵送する際は封筒に手紙を入れる!
火事見舞いを直接渡すのであれば、言葉を掛けられるため、手紙は必要ありません。
しかし、火事見舞いを郵送する際は手紙が必要です。
6-1.手紙を書くときの5つのポイント
6-1-1.ポイント1:抽象的な表現にする
具体的な表現をすると、相手を傷付けてしまう可能性があります。
相手を傷付けないために、「思いがけないことで」「お気持ちお察しします」といった抽象的な表現をします。
例えば、失火が原因の火事に見舞われた方には、「このたびは思いがけないことで火事になったとお聞きしまして、・・・」といった表現にとどめます。
6-1-2.ポイント2:火元を非難しない
もらい火して火事になった方へ手紙を書く際は、火元を非難してはいけません。
火元を非難すると、火元への恨みを増幅させてしまいます。
「もらい火で火事になったとお聞きしまして、・・・」といった火元には一切触れない表現をします。
6-1-3.ポイント3:追伸は使用しない
手紙を見ただけでも火事の嫌な記憶が蘇ります。
追伸を使用すると、嫌な記憶を繰り返し蘇らせるため、追伸の使用は控えます。
6-1-4.ポイント4:忌み言葉は使用しない
火事の嫌な記憶を蘇らせないために、「再び」「繰り返す」「苦しい」「失う」といった忌み言葉の使用は控えます。
6-1-5.ポイント5:「不幸中の幸い」は使わない
火事見舞いに添える手紙で「不幸中の幸い」という言葉を使う人が多いです。
しかし、「不幸中の幸い」とは、自身の状況を話す際に使用する言葉です。
相手の状況を話すときに「不幸中の幸い」を使用すると、相手から「お前が言うな」と思われるので、使用は控えてください。
7.火事見舞いの封筒に関するまとめ
火事見舞いの封筒は「白封筒」を使うのがマナーです。
「祝い」「伸ばす」といった意味がある「水引」と「のし」の使用は控えます。
封筒の表の上半分にはお見舞い名目を書き、下半分には自分の名前を書きます。
火事見舞いを渡すタイミングは、相手との関係性によって異なるため、相手との関係性をしっかりと確認した上で火事見舞いを渡しましょう。
火事見舞いの相場はこちらをご覧ください!
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