【ランキング公開!】車両火災の出火原因は?

【ランキング公開!】車両火災の出火原因は?

 

「車両火災の原因って何?」と疑問に思っていませんか?

原因は「整備不良」「放火」「車内の物が燃える」等さまざまです。

また、原因によって車両保険で補償されるかが異なります。

そこで今回は、車両火災の原因について徹底解説いたします。

 

1.車両火災の具体的な原因

原因は多岐にわたりますが、燃料漏れやバッテリーのショート、放置されたライターからの出火が多いです。

 

1-1.原因1:燃料・オイル漏れ

バッテリーのターミナルが緩むとショートが起こり、火災に繋がります。

 

1-2.原因2:エンジンの空ぶかし

高速道路の運転の休憩としてサービスエリアで仮眠する際に、エンジンをかけたままにする時もありますよね。

エンジンをかけたまま誤ってアクセルをふかすと、高速回転状態になって出火する場合があります。

 

1-3.原因3:ライターの放置

出火する液体を放置していると、車内の気温が上がって出火する可能性があります。

特に車内が高温になる夏場や日光の出ている日は危険です。

 

1-4.原因4:フロントガラスに貼り付けた吸盤、液体の入ったペットボトル

吸盤やペットボトルが凸レンズの役割を果たし、太陽光を集めて発火する可能性があります。

小学生の頃に虫めがねを使って実験をしましたよね。

同じ原理で、太陽光が集まると自然に発火するのです。

 

1-5.原因5:追突事故

車両が追突すると、火花が散ったりオイルが漏れたり、さまざまな危険が同時に起こります。

火花がオイルに引火すると、大規模な火災につながります。

 

2.車両火災の原因ランキング

国土交通省の調べによると、車両事故よりも車両火災の方が約4倍多く発生しています。

火災が起きやすい車両は、車齢が高く長距離走行している傾向があります。

新車での出火はほとんど無いので、走行距離の長い車両は車両火災を起こしやすいと言えます。

 

2-1.車両火災の一次原因ランキング</h3>

平成23年度に総務省から出された統計を参考にしています。

この年の総出火件数の1割が車両火災。

イメージより多いのではないでしょうか。

順位 一次原因
1位 原因特定できず
2位 点検不良・整備不良
3位 特殊な使用
4位 社外品、後付装置の故障
5位 外部要因
6位 調査中
7位 現車確認できず
8位 その他
9位 設計ミス・製造ミス
10位 リコール等未改修
11位 改造
12位 リコール等改修作業ミス

車両火災の原因は、特定しづらいのが現状です。

自分たちで防ごうと心がけても分からない部分がありますので、定期的に専門家に見てもらいましょう。

 

2-2.車両火災の二次原因ランキング

順位 二次原因
1位 高温物からの出火(排気管など)
2位 交通機関内配線からの出火
3位 衝突時の発火
4位 たばこからの出火
5位 発電機からの出火

排気管などの高温物にガソリンが付着すると発火すると思われがちですが、ガソリンはすぐに蒸発するので発火の可能性は低いです。

逆に、オイルは粘性が高いため出火しやすいです。

衝突による出火は、火花やオイル漏れなどが組み合わさって起こります。

 

車両火災の事例はこちらをご覧ください!
車両火災の代表的な6つの事例とは?

 

3.珍しい車両火災の原因:フロントガラスの吸盤による収れん火災

車両火災のほとんどは車の整備不良が原因ですが、「車内用遮光カーテンの吸盤による収れん火災」という珍しい火災も起きています。

 

3-1.事例

100円ショップで売っている吸盤を使って、遮光カーテンをフロントガラスに貼り付けたました。

以前から「シートが焦げくさい」と感じていましたが、特に気にせず使いました。

ドライブ中、シートから白い煙が上がっているのに気づき、確認すると少し焦げていたのです。

 

3-2.背景:太陽光の光エネルギー

理科の実験と同じ原理で、太陽光の光エネルギーが発火の要因になりました。

凸レンズや凹レンズと同じ働きをする物体に光が入り、屈折・反射することで光が1点に集まって発火するのです。

 

3-3.発火の条件

偶然発火する可能性はきわめて低く、以下の条件が揃った時に危険性が高まります。

  • 太陽光
  • 凸レンズ、凹レンズ、これらと同じ働きをする物体
  • 太陽の位置
  • 気象条件
  • 物の向き
  • 発火する物の向き

自然に発火する可能性はほとんどありませんが、同様の火災が都内だけでも2005年に8件、2006年に2件、2007年に6件起こっています。

 

3-4.吸盤以外でも同様の車両火災は起こる!

吸盤以外にも、ペットボトルやアルミホイル、凹面鏡、ボウル、ルーペ、金魚鉢、老眼鏡等も発火の原因になります。

実際、部屋に放置していたペットボトルが布団に光を集めたために火災が起きました。

商品の取扱説明書を読むと、「発火のおそれがあるので気をつけてください」という注意書きがされています。

可能性が低いからと油断せずに、物の配置には十分気をつけましょう。

 

4.車両火災を防ぐ方法

車両火災の背景には整備不良や点検ミス等が多いです。

長距離のドライブをする際は、念のために下記を確認しましょう。

  • エンジンまわりだけでなく、ナビやオーディオ機器の接続も問題ないか?
  • マフラーが壊れていないか?
  • 不必要なものは置いてないか?(ライター、スプレー缶、飲みかけのペットボトル等)

もし火災が起こってしまったら、初期消火活動をしながら119番通報をしましょう。

余裕があれば車検証を車外に持ち出し、保険会社に連絡がつきやすい状態にしておきましょう。

 

5.車両火災の原因で保険が適用されるか決まる!

「火災が起きた場合、保険が適用されるのか?」大きな問題ですよね。

車両火災が起きた原因によって車両保険が適用されるか決まります。

 

5-1.車両保険が適用される出火原因

以下の出火原因の場合は車両保険が適用されます。

  • オイル漏れや配線の問題で発火した
  • 衝突時の衝撃で出火した
  • たばこの不始末で出火した
  • 放火の被害にあった

偶発的に起きた火災の場合は保険適用内です。

「保険証が車内にあって燃えてしまった」という場合でも、保険金が下りますので焦らなくても大丈夫です。

たばこの不始末は自分の責任だと思われそうですが、「ミス」として認識されます。

もちろん放火の被害も自分の責任ではないので、車両保険が適用されます。

 

車両火災が起きた際の保険金請求手続きはこちらをご覧ください!
車両火災が起きた!車両保険は使える?補償内容と必要な手続きは?

 

5-2.車両保険が適用されない出火原因

以下の出火原因の場合は車両保険が適用されません。

  • 整備がされていない
  • 車を改造している
  • 危険運転をしていた
  • 自らの放火
  • 隣の車まで燃えてしまった

車の改造をしている場合は保険が下りない気がしますが、場合によっては保険がきく場合もあります。「このくらい改造していると、保険は下りるのか?」あらかじめ確かめましょう。

隣の車まで燃えてしまった場合、こちらで責任を取らないといけないような気がしますよね。

しかし、故意に火災を起こしていない限り、こちら側で負担する必要はありません。相手の車は相手の車両保険でまかなってもらいます。

事故が起きてからでは遅いです。保険を契約する段階で「どこまでが保険適用されるのか?」調べておきましょう。

 

車両火災が起きた際の賠償責任はこちらをご覧ください!
【出火原因別】誰が車両火災の賠償責任を負うの?

 

6.車両火災の原因に関するまとめ

車両火災の件数は総出火件数の1割に及びます。

整備不良や放火等、自分の力では防ぎきれない問題もありますが、保険に入ると自己負担額は少なくて済みます。

「車両火災なんてめったに起こらないだろう」と思い込まずに、もしもの時に保険には加入しましょう。

 


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