「マンションで火事を起こしたら修復費用はいくらかかるの?」
「修復費用に関する注意点は?」
「火事特有の修復費用はあるの?」
と疑問に思っていませんか?
所有しているマンションで火事が起きた経験がある人はほとんどいません。
友人知人に聞いても知っている人はいないため、誰も教えてくれません。
また、火災現場の修復経験がある業者も少ないため、聞いても「実際にやってみないと分からない」と言われます。
そこで今回は、マンションで火事が起きた際の修復費用について徹底解説いたします。
1.マンションで火事が起きた後の修復工程
火災にあった部屋をリフォームする場合、工程は下記のようになります。
・火災物件の解体工事
・家財ゴミの処分(家具や日用品)
・住宅資材の処分(燃えた木材や家の部品)
・ススの除去、消臭工事
・内装の復旧
通常のリフォームは主に「内装の復旧」のみなので、工程が大きく異なります。
2.マンションが火事になった際にかかる修復費用
2-1.キッチンは100万円程度!
キッチンは、通常のリフォームであれば50万円程度で改修できますが、火災の復旧は全て含めると100万円以上になります。
火元がキッチンの場合は特に損傷が激しいので、復旧に手間がかかります。
2-2.リビングは100万円程度!
リビングは、撤去代等も含めて100万円ほどかかります。
「損傷の激しさ」「リビングの広さ」によっては代金が上乗せされる可能性もあります。
2-3.部屋の広さに応じた修復費用の目安
部屋の広さに応じた修復費用の目安は、20㎡前後の1Kで300万前後、50〜60㎡前後のマンションで700万円前後です。
60㎡以上の部屋を修復する場合は、最低1000万はかかります。
その他箇所の修復費用はこちらをご覧ください!
悪徳業者撲滅!!火事後のリフォーム費用相場はどれくらい?
3.「マンション火事後の修復費用」と「普通のリフォーム費用」で異なる3つのポイント
マンション火事後の修復費用が普通のリフォーム費用と異なる3つのポイントをご説明いたします。
3-1.ポイント1:ススの除去費用がかかる
部屋の中がススだらけで独特の臭いがします。ススを除去し、消臭工事をしなければなりません。
「壁紙を貼り替えて軽くリフォーム」は厳しいです。
想像以上に大掛かりな工事になります。
45㎡の清掃で80〜90万円かかります。
火事後の後片付け費用はこちらをご覧ください!
火事が発生!後片付け費用はどれくらいかかる?
3-2.ポイント2:修復費用が相場よりも高くなる
マンションで火事が起きたら、管理会社が紹介する業者でしか修復できないケースがあります。
「管理会社が紹介料を取る」「競合がいない」といった理由から、相場よりも高額な修復費用を請求されます。
補足情報:相場よりも高額な修復費用を請求されないための解決策
管理会社が紹介する業者でしか修復できないとしても、法律で定められていません。
「紹介する業者でしか修復できない」と規約で定めるのは、顧客の選択の自由を奪っているため、管理会社が独占禁止法違反となります。
別の業者からも見積もりを取ることによって、価格競争が起きるため、修復費用を安くできます。
3-3.ポイント3:破損していない箇所の修復費用がかかる
火事が起きると、建材は高温に熱されるため、脆くなります。
一見修復が必要なさそうな箇所でも修復が必要になるため、普通のリフォームよりもお金がかかります。
4.マンションが火事になった際の修復費用に関する2つのトラブル
4-1.トラブル1:隣部屋から賠償金を請求される
隣部屋に延焼しても、隣部屋の修復費用を補償する必要はありません。
民法709条の失火責任法で「賠償責任はない」と定められているからです。
近所の人に迷惑をかけたとしても、金銭的に負担する必要はありません。
4-2.トラブル2:保険金には上限がある
「火災直前の評価額×焼損別掛け率」を上限に「契約している保険金×焼損別掛け率」が保険金として支給されます。
「使用している材料が現在流通していない」といった理由で修復費用が高くなったとしても、上限以上は支給されません。
また、評価額に対して割高の保険金を設定していたとしても、保険金は「火災直前の評価額×焼損別掛け率」しか支給されません。
たとえば、2000万円の評価額の物件に対して4000万円の保険をかけていた場合、最高でも2000万円しか支給されません。
逆に2000万円の評価額の物件に対して1000万円の保険しか掛けていない場合、1000万円の被害があっても1000万円以下しか支給されません。
マンション火災後の保険金支給額はこちらをご覧ください!
マンションで火災を起こした!保険会社はどこまで補償してくれる?
5.マンション火事後は修復費用の手付け金を早めに支払う!
保険金は、保険金請求から2〜3週間で支給されます。
しかし、火事後は色々と手続きも多く、保険金請求が遅れるため、火事発生から保険金支給までは1ヶ月かかります。
保険金が支給されてから修復工事をおこなうと、修復工事完了が遅れるため、手付け金を実費で立て替えた方が良いです。
手付け金を支払えば、修復工事が始まるため、修復工事の完了を早められます。
ただし、保険金支給額確定前に手付け金を支払うのは避けてください。
手付け金を支払うと工事のキャンセルはできないため、保険金支給額が予定よりも少なかった場合に実費での持ち出しが多くなります。
6.マンションで火事が起きた後の修復費用に関するまとめ
マンションで火事が起きた際の部屋の大きさ別修復費用相場は下表の通りです。
部屋の大きさ | 修復費用 |
20㎡ | 300万円 |
50〜60㎡ | 700万円 |
60㎡〜 | 1,000万円以上 |
マンション管理会社の都合で特定の業者でしか修復できない場合は、相場よりも修復費用を請求されます。
ただ、別の業者に修復工事を依頼しても問題ないため、別の業者からも見積もりを取って、相場通りの価格で修復をしましょう。
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