取引先が火事に遭ったとき、火事見舞いはどのように渡したら良いのでしょうか?
取引先への火事見舞いは、友人親戚等への火事見舞いよりも、マナーの数が多いです。
マナーを守って火事見舞いを渡さなければ、今後の関係がギクシャクする可能性があります。
そこで今回は、取引先への火事見舞いのマナーを徹底解説いたします。
1.取引先会社が火事に遭った時の火事見舞いの方法
取引先が火事に遭った時は、火事見舞いをしたほうが良いのか迷うかと思います。
火事見舞いを渡すと、気持ちが伝わるため、今後も良好な関係を築けます。
1-1.まずは現況確認!
取引先で火事が発生したと分かったら、現在の状況を確認しましょう。
もし、火事が発生してから1〜2週間しか経っていないのであれば、まだ後始末を行っているため、後始末のお手伝いを申し出ます。
1-2.お見舞金は落ち着いてから!
火災の程度に合わせて見舞金の準備をします。
火災発生直後は後始末や手続きに追われて忙しくしているので、落ち着いてから見舞金を渡します。
火事見舞いを渡す際は、自社の社長の名刺は一緒に渡します。会社を代表して、取引先にお見舞金を渡しているからです。
1-3.出火原因は聞かない!
出火原因の約70%は過失です。
出火原因を聞いてしまうと、先方に自責の念も抱かせてしまう可能性が高いため、出火原因を聞くのは避けましょう。
どんな出火原因でも、被害者へのお見舞いの気持ちを表すことが大切です。
2.取引先会社の火事見舞いの相場
取引先への火事見舞いの相場は下表の通りです。
焼損 | お見舞金相場 |
一部焼 | 3〜5万円 |
半焼 | 6〜10万円 |
全焼 | 10〜20万円 |
上表はあくまで相場です。今後の取引にも関係するため、上司や社長と「取引度合い」「今後の売り上げ見込み」等を考慮して、包む金額を決めましょう。
会社の同僚への火事見舞い相場はこちらをご覧ください!
火事見舞いの相場はいくら?
3.取引先への火事見舞いは現金でなくてもOK!
火事見舞いは現金が一般的ですが、現金の代わりにすぐに必要となる物を送っても問題ありません。
消防団へのお礼に使うお酒や醤油、火事でスーツが燃えてしまった従業員のためのスーツの商品券等を送るのも良いでしょう。
現金以外の必要となる物を送った方が、「気の利く会社」と先方に思われる可能性があるため、「これは必ず必要だ」と思える物が見つかったら、それを送りましょう。
4.取引先会社への火事見舞いの渡すときのマナー
4-1.取引先会社へ火事見舞いを渡す時期
取引先が火災にあったら、多くの方はなるべく早くお見舞いをしようと思います。
しかし、火災発生直後は後始末・手続きがあるため、先方は忙しくしています。
そのため、先方が落ち着いた頃(3〜4週間後)に火事見舞いを渡すのがマナーです。
4-2.取引先会社への火事見舞いの渡し方
火事見舞いは直接渡すのがマナーです。
ただ、取引先が遠方の場合は、現金書留でお見舞金を送ることも可能です。しかし、直接渡す方が気持ちは伝わるため、大口取引先の場合は直接渡した方が、より良好に保てるでしょう。
4-3.取引先会社への火事見舞いに使う封筒の選び方
火事見舞いとして現金を包む場合は、白無地の封筒を選びます。封筒に水引とのしは不要です。
「赤線の入った封筒」「紅白の結び切のある封筒」は、火事を連想させるため、火事見舞いにはNGです。
4-4.火事見舞いの封筒の書き方
火事見舞いの封筒の上半分には御見舞名目を記入して、下半分には自社名と自社の代表者指名を記入します。
どのような経緯で火災が発生したかによって御見舞名目は変わります。
経緯別の御見舞名目は下表の通りです。
出火経緯 | 御見舞名目 |
取引先が火元 | 火事御見舞 |
もらい火 | 類焼御見舞 |
火事見舞いの封筒の詳しい書き方はこちらをご覧ください!
火事見舞いの封筒は何を使う?マナーと書き方は?
4-5.取引先会社への火事見舞いに同封する御見舞状の例文
取引先へ火事見舞いを現金書留で送る際は、御見舞状を同封します。
御見舞状の例文は下記の通りです。
「株式会社 ΟΟ
代表取締役社長(部署名または役職も可)〇〇様
いつもお世話になっております。
この度は、貴社(工場、倉庫、店舗)が火災に遭われましたことを謹んでお見舞い申し上げます。
お見舞いにお伺いすべきところですが、遠方でもあり恐縮ではございますが、お見舞いをお送りいたしました。
何かでお役に立てば幸いでございます。
一日も早く営業が再開ができますよう、お祈り申し上げます。
代表者 ◯◯◯◯
」
5.通常の火事見舞いと取引先会社への火事見舞いで異なる点
親戚や友人への火事見舞いと取引先への火事見舞い金は、「渡すタイミング」と「御見舞状の同封」が異なります。
親戚や友人への火事見舞いはなるべく早く渡さなくてはいけませんが、取引先への火事見舞いは落ち着いてから渡します。
火事の後始末・手続きに加えて、その他業務上の対応で追われているからです。
また、今後も良好な関係を継続するためにも、細心の注意を払って、火事見舞いを送らなくてはいけません。
6.取引先会社への火事見舞いのまとめ
今回は、下記の5つを解説いたしました。
- 火事見舞いの相場
- 火事見舞いを渡す時期
- 火事見舞いの渡し方
- 火事見舞いに使う封筒
- 御見舞状
取引先への火事見舞いは、細心の注意を払わなければ、今後の関係にヒビが入る可能性があります。今回ご説明した5つに気をつけて火事見舞いを渡しましょう。
火事手続きPROは完全無料で取引先へ渡す火事見舞いのご相談に乗ります。お気軽にお問い合わせください。
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